久しぶりに映画を観に行った。
原作『西の魔女が死んだ (新潮文庫)』梨木香保・著。
先に文庫本を読み、同名の映画もどうしても見たいと思った。
中学生で 学校に行くことが苦痛になって登校できなくなった孫と、その祖母のふたりの生活が描かれたもの。
この中学生に「お父さんもおばあちゃんも、私が学校に行かないのを、どうして聞かないの?」と聞かれ・・、あの主人公のように答えられるだろうか。
ほんの少しの生活の変化を楽しんで生活(くらせ)れば充分愉しい、と言えるだろうかといろいろ考えさせられた。
知的で、透明で、上品な生き方に、観終わった後もすがすがしさを感じた。
【写真】梨木香歩・著『西の魔女が死んだ (新潮文庫)』2001年新潮社・刊。
1994初版単行本・刊。新美南吉児童文学賞、小学館文学賞など受賞。