林 寧彦著『 週末陶芸のすすめ 』(1998年晶文社刊)。
この本を買った1998年頃、友人に勧められて 陶芸を始めていたが、あまり乗り気ではなかった。
私は瀬戸物の町で生まれ、周囲は何処を見ても陶器だらけだった。
近所に陶芸作家も何人かは居たし、身近に器類が転がっていて新鮮ではなかった。
林寧彦(やすひこ)さんの この本は、すごくおもしろかった。
マンションでも工夫すれば、ロクロを置き、陶芸ができることに驚いた。
また、一年半もの間、湯飲みばかり作っていたということを読み、本人が修行中とはいえ、よく飽きないなぁと感心した。
才能もあるが、数多く作るという努力がすごい。
当時 私は始めたばかりではあったが、この本によりずいぶん多くの刺激を受け、ロクロの練習に励んだ。
私の陶芸の腕はめきめきと(!?)上がったということで、忘れられない大切な本となった。
今では「私も本物の趣味を手に入れた」と、小さな声だが、言えるかなぁ。
【写真】林 寧彦著 『週末陶芸のすすめ』 晶文社刊 1998年5月30日初版
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