料理の本を買った。
『いつも、ふたりで ばーさんがじーさんに作る食卓』※。
69歳の御夫婦がブログで紹介した料理が好評で、一冊にまとめられたもの。
盛夏、なすとにがうりに追われる日々というタイトルに、我が家と一緒だ!と思わず読んでしまった。
今年はゆずの豊作。 さっそくこの本のとおりにゆずジャムを作った。
我が家のはピンポン球くらいの小さなゆずなので30個分作ってみたが、手間ひまがかかり途中で止めたくなりました。
でも出来上がってみたら台所中ゆずの香りがして自家製ジャムは上出来。
パンに乗せて食べたり、ヨーグルトにかけて楽しみます。
(※岡西克明/松子著 2006.11.1.講談社刊 1300円税別)

~普茶料理教室に参加して~
岐阜県の兼山に普茶(ふちゃ)料理を教えてくださる料理教室がある。
普茶料理というのは、中国の黄檗寺院内で用いられた精進料理である。
隠元禅師が長崎に渡来した時(1654年)お伴して70名の中国僧がやって来た。 その時の彼等が長崎にもたらした普茶が全国へと普及していった。
代表的な料理、ゴマ豆腐。
皮をむいたゴマを炒って、大きなすり鉢でドロドロになるまでに一時間くらいすり、吉野くずで固めたもの。どの料理も手間ひまかかる。
先生は季節の料理を主として、現代風にアレンジして調理したものを教えてくださる。
色彩の取り合わせにも工夫を凝らし、皿数も一汁七菜と豪華である。
先生のご主人は陶芸作家。素敵な器に盛り合わせ、テーブルコーディネートされ、目も舌も美味しい。
現代風の手軽な食事もいそがしい主婦には捨てがたいが、時にはゆったりと江戸時代的なスローフードを楽しむのも心豊かになる。
晩秋10月末の日曜日、友人に誘われ「森のマーケット」クラフトフェアに出展(陶器)した。
朝一番に上品な老婦人が黒っぽい皿の作品をジーッと見ておられた。
「いいわね」とひとこと。
それからあちこちのお店をめぐりながら、再度見に来て「ここにあった皿が無い」と言われた。
売れたばかりだったので「残念だけどほかの方が欲しいと言われて・・」。
マーケット終了後、一緒に来ていたお嫁さんに聞いたら、今年96歳。
10歳くらいは若く見えて、好奇心が旺盛。
日ごろは老人施設でお世話になっているが「今日はここに来たい」と言われて連れて来たということ。
「96歳の老婦人が、今買っても使うことの無い、皿を買ってどうするの?」と思ったけれど、お嫁さんの「皿を買うのではなくて、夢を買っているのかもネ」といわれ、目からウロコでした。
わたしもいつまでも夢を持ち、生き生きと楽しい老後を過ごしたいなと思った。すがすがしい森のマーケット初体験でした。

<< 前のページ ::