別冊:すてきな奥さん:
『 うちに帰ってから 15分で作る 晩ごはん 』
小林 まさみ・著 主婦と生活社・刊
古本を 売りに行き、6700円になった(118冊)。
検品を待っている間に、また そこで二冊買った。
そのうちの一冊である。
わたしは、
このフード・コーディネーター・著者の小林まさみさんが 好き。
この女性の料理は食材がすぐ手に入るもの。
道具もフライパンが主で、いろいろな器具は使われていない。
したがって単純かつ手早く料理できる。
NHKテレビの あさイチの料理コーナーで時々出演される。
いつも義父のまさるさんと一緒である。
この義父さんはニコニコとして嫁のアシスタントを演じられる。
(嫁と義父とのこういう関係が すてき)
初めて見たとき、こういうほほえましい姿に、料理番組のあたたかさを感じた。
・・・「ただいま~! おなか空いたでしょ?」
「ちょっと待ってて。 すぐにできるから」
【写真】別冊 すてきな奥さん:
『 うちに帰ってから 15分で作る 晩ごはん 』
小林 まさみ・著 主婦と生活社・刊 2005.8.1.発行@900e
毎日使う 食器は、よく 米欠け(こめがけ)する。
欠けた器にでも、愛着があるので、
3~4個 溜まると、金継ぎをする。
午後、落ち着いて、欠けたところをペーパーでよくこする。
ゴミを取り、きれいにする。
パテを手早くなすりつけて、
乾いたら 金を塗る。
一度 金継ぎ教室へ行こう と思いながら、
本を見て、わたしは自己流でやっている。
いつか クラフト展で、
藤工芸の作品を売っているのを 見ました。
可愛かったので、
これなら 自分でも できるかなあ、と作ってみました。
友人が 針山用の中身(中綿)を、
手芸店で買ってきてくださった。
でも これは 何ものか わかりません。
フワフワして、触ると 気持ちのよいものです。
きょうは最高気温10℃。
あたたかい日だったので、庭の畑に出てみた。
菜の花が 咲いていて、びっくり。
ウォーキングの途中、初詣でも すませた。
今年も健康で やりたいことができ、
楽しい一年でありますように・・。
ニ、三ヶ月前に読んだ井上荒野さんの『 キャベツに捧ぐ 』。
おもしろかった。
つづいて『 静子の日常 』を読む。
主人公の宇陀川静子(75歳)は可愛くて 頭がよいおばあちゃん。
家庭内のできごとも、趣味の水泳のために行くフィットネスクラブでの動きも、彼女の智恵で解決されていく。
チャーミングで痛快なので、思わず一気に読んでしまった。
【写真】 井上荒野・著 『 静子の日常 』
中央公論新社・刊 2009.7.発行 @1400e
【文中】 井上荒野・著 『 キャベツに捧ぐ 』
角川春樹事務所・刊 2011.9.発行 @1400e
『 絲的サバイバル 』 絲山 秋子・著 講談社・刊
絲山秋子(いとやまあきこ)著『 豚キムチにジンクスはあるか 』を読んで、著者が考え出した「力(ちから)パスタ」という料理を作って、大笑いだったことを思い出した。
今度は『 絲的サバイバル 』。
40歳になった記念に「ひと月一回 ひとりキャンプ」を目指して、実行してきたという記録である。
おもしろくて、この女性は どんな生き方をしている人か、興味があった。
偶然、1月4日の日経新聞(夕刊・生活ページ)に、
絲山秋子さん寄稿の”ひとり生活の楽しみ方”が 紹介されていた。
わたしの長女と同じ年代のひとである。
キャンプやドライブなどの趣味を持ち、芥川賞作家として文筆業に活躍し、ひとり生活も結構楽しんでおられる女性だった。
【写真】 絲山 秋子・著 『絲的サバイバル』 講談社・刊
2009.3.26.第一刷発行 @1400e
昨年の夏、知人から 下仁田ネギの苗をいただいた。
今夜は 牛肉、糸こんにゃくといっしょに煮ようかと、
裏の畑から 抜いてきた。
あまりに太いので測ってみたら、胴廻りが10cmもあった。
家庭菜園は名ばかりで、わが家は手入れもしないので、
野菜は あまり採れない。
ネギは その中で優等生。
一年中 買わなくてもよい。
<写真> 上が 下仁田ネギ。下が 九条ネギ系のネギ。
日本経済新聞の安部龍太郎氏の連載小説「等伯」を、
毎朝 楽しんで 読んでいる。
「等伯」(長谷川等伯)は 桃山時代の絵師。
能登に生まれ、幼い頃から画才を発揮した。
仏画を手がけるので、絵佛師とも呼ばれていた、とか。
わたしが興味深く読んでいる場面は、やはり 親と子の生き方である。
絵師という才能は血を引くものなのか、気になるところである。
物語の中で 歴史的な事実はよくわからないので(苦手である)、飛ばして読んでいくことが多い。
元旦の新聞で、この安部龍太郎作家と 歌舞伎役者・中村吉右衛門氏の対談が 掲載されていた。
「等伯」を巡る内容だったので、すこしていねいに読んだ。
「等伯」の人物像が よくわかり、毎朝の小説を読むのが さらに待たれる。
【写真】2012.1.1.付け日本経済新聞 元旦第三部「新春対談」より
明治村三丁目。
・・芝川又右衛門邸。
外観は洋風建築だが、
中は和風造りが ところどころに見られる。
洋風の応接間の格天井は、
網代編みと ヨシズ張りが市松模様になっている。
その奥は見晴らしのよい日本間で、出窓廻りの横木には、
ハートマークの透かし彫りが施してある。
風呂場の天井にも、トンボの透かし彫り。
トンボは前にしか進まない。
貿易商を営むには 縁起が好いそうだ。
畳敷きの茶室もあった。
明治の時代にハイカラな造作が施されている。
さすが、明治の長者番付の上段に選ばれる富豪の御屋敷。
宙吊りのらせん階段など構造設計専門家もうなる造りとか。
この建物は、阪神淡路大震災に罹災後、
ていねいに解体して、兵庫県西宮市から移築復原した。
復元工事手伝いボランティアを30人も募集して、
ひとつひとつ苦労されて、緊縮予算8千万円でできたもの。
元旦から 博物館・明治村は 開村している。
毎年元旦に行く、という方もいる。
ことしは行ってみよう、と話していたが、
あいにく元旦は寒そうだった。
2日の今朝は 上天気になったので、
二時間くらいの予定で出かけた。
お祝いムード一色の、お正月の明治村。
イベントのひとつで、呉服座前で「祝い餅つき」をしていた。
思っていたよりも 人が出ている。
一番新しい建物(68番目):芝川又右衛門邸(兵庫県西宮市から移築復元)を見る。
関西の貿易商で財産を築いた、果樹園管理棟 兼 別荘。
ボランティア解説員(年金世代の男性)の説明が、たいへん聞きやすく 楽しかった。
明治村は 何度行っても、新しい発見があって いいですよ・・。