4月26日に大きく目まいに襲われた。
右耳が聴こえなくなり、突発性難聴と診断された。
投薬治療のため入院し、退院したりして運転ができなかった。
二十歳で免許を取り、育児中や、転勤で東京に住んでいた時期を除き、都合30年くらい運転している。
海外旅行で2週間ぐらい続けて運転しない時もあったが、
これほど長くクルマに乗らないのは無かった。
きょうは一カ月ぶりの運転なので、近くにまでにした。
あと何年できるかわからないが、
安全に気を付けて運転して行こう・・。
きょうは よりみち探偵団のグループの人たちで、食事会。
隣り町の「萬葉」で、とろろ定食。
季節ごとの前菜が可愛らしく きれい。
若向きというより、わたし達のように年輩向きのお店かな。
お隣りのギャラリーも一流作家の作品がほとんどで なかなか手ごわい。
買い求めるなら、0の数を見落とすと大変だ・・。
きょうは わたし好みのものは少なく、悩むことも無く、
コーヒーをいただいて 帰ってきました。
若い人に勧められて 読んだ。
というか 絵も見た。
著者はイラストレーターのたかぎなおこさん。
趣味のマラソンの体験をマンガ化された一冊。
全国に、このような趣向を凝らしたマラソン大会があることを初めて知った。
いちばん楽しかったのはカレーマラソン。
4人一組で参加して、それぞれにカレーの具材を取りに行き、
全員ゴールしたら、その材料でカレーを作って食べるというもの。
これは北海道北見市端野町での開催地。
もうひとつは、沖縄県伊平屋島で毎年開催されているという、
夜に走るマラソン。
マラソンに縁のないわたしでも、
読み出したら止まらないほど 面白かった。
著者はマラソンと、それと同じくらい食べ物に興味がおありのようで、全国のおいしい食事の記録も、おいしかった。
マンガ本を夢中で読んだのは 初めてでした。
【写真】たかぎなおこ・著 『 まんぷくローカルマラソン旅 』
2013.3.15.初版第1刷発行 廣済堂・刊 @1100e
2カ月に一度 美容院へ行く。
定期的に行くのに、
今回は入院中で遅れてしまい気になっていた。
わたしのパーマ屋さん行きの目的は、
毛先のカールではなくて、頭頂部の髪の根元を起こすこと。
髪は多いので、少しでもトップにボリュームを付けれれば??
気のせいか頭頂部の白髪が増えた気がする。
わたしの場合はいまだかって髪を染めたことが無い。
前のほうには白髪がある。
美容師さんはいつもながら、「このくらいの白髪は染めないでね。後頭部は真っ黒だから」という。
・・ 老け感は どうしても隠せない歳になった。
隣り町に在住のアマチュア写真家・伊藤憲男さん。
その写真展「心に響く原風景」が開かれている。
わたしの好きな「坂折の棚田」(日本の棚田100選・岐阜県恵那市)の、自然風景が多いというので 楽しみにしていた。
わが家の近くの「小弓の庄」での展示会場では、
カメラマンご本人と奥様、お嬢さんもおられた。
撮影時のご苦労話や愉しみなどもお聞きした。
さらに たくさんの写真が、
わたしも何度か訪れている「坂折の棚田」の四季折々、
一日のうちの朝、昼、夜で、こんなにも異なった風景に見えるのは、カメラマンの腕とお見受けした。
・・「日本の風景って いいなあ」
頭のMRIの検査を一昨日受けた。
磁石が埋め込まれたトンネルの中に身体を入れて、
ぐるぐる輪切りの写真を撮りコンピュータで映し出す。
あまり気分のよいものではありませんでした。
一日置いて本日 担当医師から結果を聞く。
動脈瘤も 血栓も見つからず、
なにも心配ない ということで無事でした。
やれやれ。
「この脳なら まだ30年使えます」と。
この際 頭のMRI検査をしておこうと思った。
「トントン、ビービー」
工事現場にいるような音が聞こえている。
じーっと30分ぐらいの時間、何を考えていたか・・
「MRI」この医療用機械も何十年前にはないもので、
これを考えた人は すごい!
「2000年間で最大の発明は何か」
(ジョンブロックマン編 高橋健次訳)
という本を 想い出していた。
そこには鉄、印刷機、電気、飛行機などを、
いろんな分野の人が、これが最大の発明と答えている。
わたしなどは どれもこれも、そうだ そうだと納得したものだ。
そこで わたしはこんなことを考えた。・・
人間が生まれてきたら 脳の数値を測る。
あなたはこれだけの知能の持ち主である。
努力次第で数値は上がって行くので がんばりなさい、などと、
頭脳の数値が測れる器具ができるかもしれない。
生身の人間には判らないから 希望が持てる。
全てが明らかになれば 味気ない人生になるか・・・・
などと、考えていたら、
・・「お疲れ様 終わりました」。
9日間の病院食を食べた(27食)。
わたしは食事制限が無く、
どんなものでも食べられないものはなかった。
主食のごはんは多かったので 60gにしてもらった。
副食は野菜が多く、たんぱく質が少なめだった。
体調管理も一つの目的である病院食。
さすがに味付けはバラエテイに富み、飽きることなく楽しみだった。
味気ないプラスチックの器。
病院食も器がよければ、もっと美味しく食べられたのになあぁ。
(お世話になって居ながら、贅沢言うんじゃないの!と陰の声)
あの日 突発性難聴治療で緊急入院。
毎日3本、朝夕2回に分けて、点滴注射を ひたすら受ける。
痛いところもなく、あとは安静にしているだけだった。
わたしとしては実に規則正しい生活だった。
ひたすら読書ができた。
あてがわれた病室も、たまたまゴールデンウイーク中で、
静かで、一日中ひとりで居た感じ。
治療計画通り9日目に退院。
耳鳴り、雑音は消えたが、
治療中の右耳は まだあまりよく聴こえない。
「少し時間がかかるかも」
「高齢なので治らないかも・・」と言われてる。
このように あちこち すこしづつ老いていくのか。
ここ半月 コーヒーを飲んでいないことに気付く。
退院したら 真っ先に喫茶店に行こう・・!
すっかり元気になった。
点滴のほかは 退屈・・。
持参した本も読み、図書館の本も読んでいる。
こんなにたっぷり読書の時間があるのは 久しぶり。
吉行和子さんは有名な女優さんであり、ユニークな女性。
90歳代のお母さんと 海外旅行をされた時の記録は、
・・今、少し落ち込んでいるので、とっても励まされた。
向田邦子さんの本の話し。評論家の川本三郎さんの著作。
向田さんは 食を食だけでは決して語らない。
グルメ談義など しない。
向田邦子が食を語るときは、
いつも そのうしろに家族の記憶がある、と書いてある。
本書でも”食”、特に 家族にまつわる食生活が多く描かれている。
昭和の家庭生活が なつかしく思い出され、心がなごみました。
【写真上】吉行和子・著『 質素な性格 欲は小さく 』講談社・刊
【写真下】川本三郎・著『 向田邦子と昭和の東京 』新潮社・刊