シンガーソングライター・さだまさしはこうして生まれた。
『永き旋律』というタイトルに惹かれて 手に取った。
帯に「さだまさしの母が綴る自伝的子育て日記」とあり、読んでみたくなった。
有名な「精霊流し」や「関白宣言」は、こうして 苦労の結果だったのかと知った。
最終章につづいて、さだまさし氏からのメッセージが掲載されている・・。
「優れた母親は“気が違ったような”思いで子供の未来を信じている。・・母とはそういう存在なのである。」と言っている。
二十数年前の本。全面改訂・大幅増補での復刊版であるが、
母と子の愛の絆は、いつの時代も同じですね。
【写真】佐田喜代子著『永き旋律-さだ家の母と子供たち-』2008.6.30.初版 ㈱ユーキャン発行。自由国民社発売 @1800E
わたしはよく、「小説を書いて芥川賞をとるのが夢」と、ジョークを言っている。
帯に「芥川賞・直木賞作家を最も多く育てた編集者・・」とあるのを読んだ。
高橋一清著『あなたも作家になれる』2008.6.初版
これは少しは芥川賞のことがわかるかも・・と読み始めた。
何はともあれ 早朝5時に起きて読み始めたら、止められなくなり、
盆休みだし、すべての家事をほっぽり出して、3時ごろまでに読んでしまった。
何事も賞を取るということは難しいことが分かった。
今日以後は、芥川賞が欲しいなどとは言わないことにしよう!
ブログを書くだけでも四苦八苦なのにね。
この著者から得たもの・・
文章を書くことを覚えると、周囲の景色や出来事をよく見るようになる。
そういう心がけで暮らしていると、毎日が濃密で充実したものになる。
このことは常々実感していることでもある。
これからも ときどき読み返したい本。
【写真】高橋一清著『あなたも作家になれる』
2008.6.25.初版。KKベストセラーズ発行。@1429E
木曽川学セミナー(第7回)は「水田と それを取り巻く自然」。 講師は岐阜県立森林文化アカデミー准教授・植物生態学・柳沢 直 氏。
農薬を使わなかった時代に、田んぼには こんな種類の植物や魚・カエル・昆虫が生息していた。
今は、休耕田が増えたことや、除草剤殺菌剤など農薬を使うことで、植物の種類も変わってきたし、虫も棲みづらくなったようだ。
スライドを見ながら、植物の名前の由来や その生態なども教えられました。
「吾亦紅」の花は 茶花として日本では知られてますが、中国大陸にも多く自生しているとか。 さすが専門の先生ですね。
【写真】この「吾亦紅(ワレモコウ)」は知人が作ったワックスフラワー。ほんものそっくりでよくできています。
暑い日の昼食に そうめんサラダを よく作る。
ゆで上がったそうめんを冷やす。
レタス、きゅうり、薄焼きたまご、ハム、大葉、ねぎ・・と、いろいろな具をのせる。
大鉢は 岩清水さんの まき窯で焼いたもの。
瑞浪の山の中で、愛犬「佐助」と共に、作陶されていた。
何年か前、岩清水さんの生きざまと、その作品にあこがれ、いろいろ分けてもらった。
彼女は お母さんの介護のために、北海道の実家に帰られた・・。
「お元気かなぁ」と、この鉢を見るたびに 思う。
これまでお地蔵さんは30体(個)くらい作りました。
こんどは、同じ土で すこしユーモラスな支那のお坊さんを作ってみた。
下から香が焚けるようにした。
酸化で焼いたが、炭化みたいに黒っぽく、ほどよいグラディエーションが付き、よい色に焼けました。
また ゴーヤの話。
5月に植えたゴーヤの苗から どんどん つるが伸びてくる。
今や、畑と裏庭との境の垣根を乗り越えて、何でも支柱代わりにつかまって成る。
花の元に小さな実をつけたゴーヤは かわいい。
ゴーヤなんて苦いもの“食えるか”と言っている人・・。
糖尿病に悩んでいる人・・、食べるといいそうですよ。
家の中で『里山ビジネス』集英社新書・玉村豊男著の本を見つけた。
たぶん夫が「里山ビジネス」という書名に惹かれて買ったもの。著者がどんな人かも知らずに・・。
わたしは何十年も前から、この著者の『パリ 雑学ノート』、『料理の四面体』を読んでいた。また「家庭画報」「ミセス」のグラビア紹介記事などを見て、おなじみ(?)だった。
この人が使う食器に描かれた「野菜の絵」は個性的で生き生きとしていた。
著者はバスも通わないような里山の田舎で、ワイナリー&レストランを開業した。
訪れる人はワイナリーやブドウ畑を見学し、食事をされる。
そこで“ミュージアム農業”と名付けられた。
熊が出るような「里山でレストランが成功したのは、やりたいことをやっただけ」と言われるが、若いときから世界中を見ての、さまざまな経験が成功させたということだと、本書を読み感じた。
田舎暮らしにあこがれただけではできないようだ。
一度、このレストランを訪れて、見てみたいものだ。
【写真】集英社新書『里山ビジネス』玉村豊男著 2008.6.22.集英社刊。@680E
知人から聞いた「めがね」をDVDで借りてきた。
荻上直子監督。 小林聡美さん、もたいまさこさんなど、以前見た「かもめ食堂」と同じキャスト、スタッフ。 演技が自然でとっても上手な女優さんたち。
沖縄・与論島の海辺の宿を舞台に、ゆっくりと過ぎる。
どこか風変わりな、こころ温まる物語。
メルヘンの世界にいるような、真っ青な海。
15年前に行ったトルコのエーゲ海・クシャダスを想い出した(わたしが見た海で一番きれい)。
世知辛い世の中で ありえないような、不思議な気もしたが・・。
暑いさなか、涼しげな夢の中に ひとときを遊んだ。