10月もいろいろな講演会があり 愉しみ。
わたしの住む市では犬山焼がさかんに作られている。
1700年元禄のころには「今井焼」があった・・
岩田洗心館で、今 展示されている今井焼の記念講演会として
瀬戸市文化振興財団の青木修先生が話された。
犬山の今井という地区に宮ヶ洞窯跡がある。
今井焼がどういうものか
どんな釉薬を使っていたか
主要焼成器は 何が多く作陶されていたか
先生はていねいわかりやすく話された。
そんな意義のある窯が どうして消滅したか・・
わたしが一番知りたかったことは
瀬戸の窯元の多くが陶器は瀬戸に任せろ、
と、いわば いやがらせをしたこと。
先生は、考古学の窯跡採収資料から推察される、と。
【青木修先生の講演会資料から】
最前列の席に座り聞き入った。
とても興味のある話で もっとくわしく知りたい。
近いうちに 宮ヶ洞窯跡地へ
石作神社にある今井焼の狛犬も 見に行って来よう・・
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名古屋経済大学主催の
「犬山オープンカレッジ」公開講座が開かれた。
タイトルがおもしろそう・・で出かけた。
・・・・「すし屋で恥をかかないために」
大学の講義室に入るのは 何年振りか・・
自分が大学生のころは、こんなきれいな部屋だったのかなあ。
投影機、音響設備なども整い、快適・・
講師(日比野光敏先生)は短大部の先生だから、
食物科専攻の先生でしょうか・・
専門分野は 郷土すしや家庭すしだとか。
どんなことでも深く極めること・知識を持つことは
愉しいことですね。
「すし」は千数百年もの歴史のある食べ物である。
けれども日本のオリジナルなものではないという。
東南アジアメコン川支流あたりから中国を経て、
渡来した、食べ方、食べ物であったなんて、
初めて知りました。
酢は使わないで、川魚の発酵食品であったとか。
そういえば韓国の 巻きずしは酢を入れてない。
中国の、韓国の、日本の、、と複雑な すし。
何故かわたしは講義を聴きながら
すしにまつわる話に 頭が混乱しました・・
終了後、学生食堂でカレッジランチ(460円)を食べました。
ちょうど開催している大学祭を見て回り、
若い人たちの元気な姿に触れてきました。
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お隣さんから たくさんの栗をいただいた。
あっという間に出来る お手軽スイーツです。
・・が、栗を茹でて 皮を剥く手間がね。
100個 剥きました。
そのあとは、
アルバイトから帰ってきた孫娘が
「くりきんとん」に作ってくれました。
栗きんとんの銘菓子屋の、
「すや」「川上屋」にも劣らないほど おいしかった。
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第1回目は 西園寺公望の別邸「坐漁荘」を
二年かけて保存修理した際の話しを聞いた。
2回目のきょうは博物館明治村の学芸員の案内・説明で、
その「坐漁荘」を見学。
建坪は70坪くらいとか。
部屋数も多い・・
天井、欄間とか襖などの細かいところにも、
できるだけ当時の材料で、材質に近いもので、
と苦労されている。
「坐漁荘」は 今は静岡市となっている清水港に近い、
興津の海辺に在って駿河湾を一望できた。
ここでは 二階からながめる庭も、
入鹿池が借景となり、見事な眺めである。
「坐漁荘」とは「のんびりと魚釣りでもして過ごすつもり」
という意味で命名された。
こそっと学芸員の方に伺ったら、
二年間の修繕費は2億円もかかったそうである。
学芸員の方の説明はわかりやすく、
明治の建造物はよ~く考えて工夫してあり 感心した。
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名古屋の栄町に出かけた。
・・学生時代には毎日のように遊んでいたところ。
いまは半年に一度くらいしか来ない。
ついでに松坂屋(デパート)に寄ったが、
若い人用の服しか無い。
わたしが年老いたためですね・・。
近年はデパ地下の売り場が楽しい。
ちょうどお昼時で 行ってみた。
きれいな盛り付けでおいしそうなものばかりで、
つい 買ってしまった。
マツタケ入りのおこわです。
米八(ヨネハチ)。
この店は「おこわ」を独自の製法・・
お米の状態や具材に合わせて、
お米の浸水時間や 蒸し時間を調節している、
と店員さんが言ってました。
おいしかったです。
きょうも色気より食い気・・でした。
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身長6㎝ 体重40gのお地蔵さん 12名がそろいました。
いまから 焼成です。
こちらの お地蔵さんは
ロクロ挽きや型抜きで作るわけにはいきません。
手びねりで 土の塊からひとつづつ・・です。
作っている時は 無心で、土と共に楽しんでいます。
時には
「もう夕ご飯の準備をする時間だ」と気付いて がっかり・・。
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昭和29年卒業の 同窓会が開かれた。
その頃は ひとクラス50名以上。
今回は4クラス合同の同窓会で 出席は74名。
学校は瀬戸物の町の中心部にあり、
家業も瀬戸物に関係する家の子が多かったようだ。
わたし達も本物の茶わんで
(規格外品。瀬戸のことばでペケと言った)
ママゴトをやって遊んだものです。
校歌にも、
「里のほまれは陶(すえ)の業(わざ) 祖先のいさを承け継ぎて
いよよ高く 瀬戸の名を 挙げん 吾等の責重し」
と あるように、
今も市中の仕事として 瀬戸物は盛んである。
50年以上も会ったことのない同級生。
会場で出会ったばかりのときは気が付かなかったが、
しばらくして笑顔を見たら
小学生の顔がぱ~っと浮かび 思い出した。
同じ時代を過ごした友は ほんとうに良いものですネ。
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秋晴れ 最高気温28℃ 湿度45%。
孫は小学校の運動会。
わたしは朝からろくろで湯呑みを挽く(7個)
よく乾燥して 昼からはすぐに削る。
その間に 家庭菜園のゴーヤを収穫する。
ここ2~3日好天気なので きょうも10個も採れた。
かき揚げ、ゴーヤチャンプル、お浸し、野菜炒め・・と
とても食べきれないので、あいこちに貰ってもらった。
読書もしたいし、夕御飯も作らねば・・
あ~っという間に ろくろ日和も夜になってしまう。
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よりみち探偵団の 集まりの日
まだ暑いし・・
いままで歩いたところの おさらいと、
どのようにまとめていくか、を話し合った。
犬山城から木曽川に沿っては、
舟大工、漁業組合といった跡がある。
水運、材木という点からも いろいろなものが見えてくる。
車ではよく通るが、すこし脇道にそれて歩くと、
小さな、この地ならではの発見がある。
よりみちの特徴は、こうした すこしの変化も見逃さない。
調べて、不便でも 街の豊かな時代に思いを馳せることができれば楽しい。
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本で見る以前から行ってみたいと思っていたカフェ。
家から車で一時間近くかかるので、
なかなか行く機会がなかった。
和風建築で、室内のインテリアも調度品も、
わたし好みのものがいっぱい。
李朝箪笥(ラデン入り)、小鹿田焼の壺、骨董の器の数々。
帰りがけにオーナーのご主人と話す機会があった。
この建物は
天井、柱、壁材、床材から木材に塗るワックスに至るまで、
抗酸化溶液が配合されたもので仕上げられているそうだ。
店内の空気はいつもきれいに、酸化から守る為だとか。
お店が「とても気に入った」と伝えたら、
「コーヒーを飲むなら
おいしくて雰囲気の良いお店がよい」のでね・・と。
【写真下】お茶の間通信社刊・地域情報誌「Egg」No.113号から
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