陶芸仲間と 忘年会。
小牧市にある、閑静な住宅街に佇むイタリア料理店「Kan」。
http://www.itariaryouri-kan.tokai.walkerplus.com/
外観は純日本風だが、中は落ち着いたブラウン系・・。
この店は 以前この辺りを 車で走っていて見つけた。
きょう急に思い出して、予約無しで、
いきなり訪れたが、気持ちよく案内された。
前菜は魚と生ハム。野菜も多く とっても美味だった。
(野菜では めずらしい黒大根も使われている。)
スープはなめらかで味が深く、おいしーい!!
デザートのコーヒーは、
抜群においしかった!と 全員から評判良かった。
わたしたちの年代は、箸が用意されていたのも うれしかった。
コース料理を望むなら、予約したほうが良さそうだ。
別冊太陽『韓国・朝鮮の絵画』「はじめて知る隣国の美と心」が先月出版された。
3年前の秋、訪韓した折に、ソウルの国立中央博物館が新しくなり、この一週間は無料で入場できるという時期にあたった。
そのとき「風俗画帖」の絵があり、強く印象に残った。
(これしか覚えてないが・・。)
15年も前に行った、旧・国立中央博物館も広くて、見るのに大変だった。
新しいほうも かなりの広さで、夕暮れ時になり、とても全部は見れなかった。
民芸運動を行なった柳宋悦(やなぎむねよし)によって、「民画」と呼ばれるようになったという「花鳥画」「山水画」などは、日本人も好きな人が多いと思う。
村田喜代子・著『人が見たら蛙に化(な)れ』の中に、
骨董になった韓国の民画が、いかに高価で幻のお宝であるか、が出てくる。
「風俗画帖」や「民画」は、ユーモラスで、見ていると楽しい。
また 山本一力さんの著作。
氏は「蒼龍」1997年で オール読物新人賞、
2002年「あかね雲」で 126回直木賞を受賞された、大作家である。
それでも、ごく庶民的で、家族を大切にしている。
人情にもろく、こころが暖かくなる話しが多く掲載されている、エッセイ集。
短い文なので、細切れ時間に 読めるのも良い。
近ごろ 作家・山本一力さんに はまっている。
江戸時代、新しい「かわらばん屋」(瓦版屋)として、
事業を起す岩次郎の物語。
岩次郎の、商いをする経営手腕は、今の時代にも通じることが 多くあるように思えた。
たとえば、「商いの根幹を危うくするような倹約は、毒でしかない」という。
節約とは異なる。
ここ一番というときは、何事も惜しんではいけない、ということか。
また、どんな者でも、誇りを持っている。
部下であろうと年下であろうと、人を大切にしなければならない。
日ごろ、岩次郎は、これを実行している。
岩次郎のひと言で、80人を超える職人たちは、ピンと背筋を伸ばす。
睨みが利くのである。 温かみのある男性(人間)なのだろう。
かなり長編なので、読むのに時間がかかる。
本ばかり読んでいるので、家事がはかどらないのが、玉にキズ。
それでも止められないほど魅力のある本。
今度はお正月に読もうかなぁ。
【写真左】山本一力・著『早刷り岩次郎』 朝日新聞出版・刊
2008.7.30.第一刷発行 @1700E
【写真右】山本一力・著『くじら日和』 文芸春秋・刊
2008.2.15.第一刷発行 @1333E
庭掃除をしていたら、万年青(オモト)の実が赤く熟していて、
枯葉色の落ち葉と枯れ草の中に、ひときわ鮮やかだった。
洋花が多い最近のガーデニングには似合わないが、
昔の庭には 万年青の鉢植えをよく見かけた。
若い頃、石田流の活け花を 習っていた。
お正月の花は おめでたいので万年青を活けることがあった。
葉の組み合わせがむつかしくて、
好きではなかったことを思い出した。
可児市にある「JAめぐみの・とれったひろば」に行くと、
いつも、すこし変わった野菜がある。
黄色のカリフラワー :
白と同じように使えばよい。
シチューに使うと よりおいしい、と書いてあった。
ほうれん草 :
茎のところが赤紫色。
生で サラダに使う。
アロエベラ(沖縄産) :
サボテン?と 間違えそう・・。
わたしはメキシコに行ったとき、サボテンをフライパンで焼いて、
食べさせてもらったことがある。
歯ごたえがあったが、特別においしいと思わなかった。
アロエベラって どんなだろう・・。
サボテンと似た味かしら。
竹紙を漉きに行ってきました。
先月、漉いたタペストリー用の大きなのが、乾いてました。
本日は年賀状用に、ハガキを漉く。
もったいなくて使えそうも無い。
作家・水上勉さんは、40年もの間 竹の紙を漉いてこられた。
水上勉・著『竹紙を漉く』文芸春秋・刊を読むと、
氏は竹を知り尽くし、
本当に大切にされている様子が読み取れる。
花屋さんの前を通ったら、ポインセチアが いっぱいあって
つい 店先に入ってしまった。
原産地はメキシコ。
ポインセチアは、その咲く時期から、
「赤はピュアなキリストの血の色」ということで、
クリスマスのシンボルのように扱われるようになったという。
庭の大きな植木鉢に入れ、シクラメンと寄せ植えした。
小さなサンタクロースも3個置いたら、
5歳の孫が とても喜んでくれた。
著者の吉武輝子氏は 俵萠子氏、樋口恵子氏などと共に、
元気いっぱいで大活躍の女性評論家として名高い。
本書は著者自身の「大腸がんで180日」入院顛末記である。
この手の本は短時間のうちに読んでしまう方がよい。
さすが吉武さん。自分の病気も客観的に見られ、分析できる人とお見受けした。
バリバリの健康体の人かと思っていたが、
病身で か弱い女性だと知った。
お元気になられたから、社会のために もうしばらくがんばってください。
【写真】吉武輝子・著『生きる。180日目のあお空』 海竜社・刊 2006.5.23.第一刷発行。 @1500E
俵 萠子さんが 70歳近くになられた折に、
生きることは始めること―七十歳の挑戦という本を出された。
加齢につれて「夢を形にしていく」ということが大切だと言われる。
著者自身も 陶芸を始め、個展を開き、
陶芸教室を開き、美術館まで創ってしまわれた。
わたしに宛てていただいた手紙にも、「その後 夢を形にしていらっしゃいますか。」と書いていただいている。
さて、半分くらいは実現できてるかな。
「何歳になっても 新しい友だちができるような生き方をしなさい。」とも。
※俵 萠子・著 2005.05.発行 海竜社刊 @1400E