年が明けて 正月のおせちは、
わが家でも、年とともにすこしづつ 変わってきた。
わが家は、切り餅の おすましの お雑煮を食べる。
おせちは 黒豆、田作り、筑前煮、厚焼き玉子、紅白なます・・などは、手づくりですね。
実家の黒豆は ごぼうと「ナスのへた」をいっしょに煮たもの。
夏の間に食べたナスの へたを乾燥させておいたものを もどして使う。
父の郷里の料理なのか 今もってわかりません。
ナスのへたは とってもおいしくて、兄弟で取り合って食べたことを
・・・なつかしく思い出す。
小さい孫たちは、伝統的なおせち料理は 苦手みたい。
2009年 1月 1日
あけまして おめでとう ございます。
昨年に引き続き つれづれに よしなし事を 書き綴っております。
兼好法師のように名文は書けませんが、
なんとか書きたいと思っています。
今年も よろしく お願いします。
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ことしも終わった。
一年 病気もせず 愉しく生活できて 幸せでした。
新しい年を迎えるため わが家の室礼・・小幅掛け軸。
そうと言えるか、
玄関の小幅掛け軸は、母の帯から作ってもらったもの。
昨日 でき上がったばかり。
花は、瀬戸の作家(名前は忘れた)の黒マット釉の花器に、
若松と 小菊を活けた。
旧い付き合いの友人から「実家にあったものだが、明治の初めのもの」といって古布をもらった。
「陶器の敷き物にしたら」と言われたが、
上質の絹で 切り刻むのは忍びないので、
小幅掛け軸を作ってみようか・・。
友人に表装インストラクターをやっている人Aさんがいて、
小幅掛け軸作りは 何度か教えてもらったことがある。
材料も残っている。
「よし 作ってみよう」
掛け花の花器は、赤色4号という土で作り、
焼き締めたら ぴったりの色になった。
ついでに風鎮も土で作ってみた。
自分では気に入って、わが家を訪れる人に自慢している。
でも、プロのAさんには 恥ずかしくて見せられない。
やさしい人だから「笑って」くれるかな・・。
6歳の孫(男子)が冬休みに入り、
LaQラキューというホビーキットを持参して、
お泊りで遊びにきた。
娘である母親によると、
この子はいまケガをして 外遊びができないので、
一日中 夢中になってやっているそうだ。
300円台27ピースくらいから、5000ピース3万円以上まで、幅広くあるらしい。
クリスマスプレゼントにも またもらって、ずいぶん数多くなって喜んでいる。
これまでなら普通ブロックと呼んでいたもので、
今では 小さなもので 7種類のパーツを組み合わせて、円い球形のものも作れるという。
付属の作り方ガイド以外にも、インターネットでいろいろな形の作品の作り方をみて、一生懸命に組み立てている。
おもちゃも 遊び方も 変わってきたものだ。
小さな(1㌢くらい)ものなので、無くさないように 気をつかっている。
【写真】ヨシリツ㈱製「LaQラキュー」でつくった作品
掃除をしていたら、
醤油の染み込んだメモ紙が出てきた。
これは お正月料理の「棒だらの煮物」のレシピで、
2年前に亡くなった母の字で書いたもの。
商家の大家族の嫁であった母は、
毎年 おせち料理を作るのに、二日間はずーっと台所にいて、
紅白歌合戦を見ながら、重箱に詰めたりしていた・・。
特に、黒豆と棒だらは 得意料理。
わたしは結婚してからも 棒だらは自分で作らず、
正月に実家で食べるのが愉しみで通した。
高齢になり「私は体力がないから もう作れない。この紙にかいてあるから、見て作ってね」と渡されたのが このメモ紙。
2、3年は メモを頼りながら自分で作ったが、
棒だらのよいのが手に入らないのと、
「3日間は 朝、晩、漬けた水を取り替えながら・・」とあるように、手間がかかるので作らなくなってしまった。
自分が継いだ母の味を、娘たちにも継いでいけなかった、と少し 残念。
このレシピを見ながら、
「昔の主婦は大変だったなあ」と、亡き母を想った。
なごや百選会・情報誌『月刊なごや』(No.311)。
巻頭鼎談「なごや三重唱 出会いに乾杯!」が掲載されている。
ゲスト登場は、小原工芸作家・山内一生さん。
迎えるのは、日比英一さん・中京大学大学院教授、
岡田邦彦さん・松坂屋代表取締役会長。
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わたしは20年くらい前、
山内一生氏と親しくさせていただいていた。
何度も工房を訪ね、お会いした。
ほんとうにたのしい ユニークなお人柄で、
よく冗談を言って、笑わせてくださった・・。
鼎談でも語られているように、小さいときにご両親を失われ、
生まれてから「おとうさん、おかあさん」と言ったことがない。
また、13歳でおばあさんを亡くし天涯孤独になられたことを、知りました。
昭和天皇の御前で実際に紙漉きをされたときのお話しは、
あまりにもめずらして、今でも その情景を忘れません。
今でも、明るく、工房を訪れる多くの人たちを、
愉しく 笑わせておられることでしょう・・。
山内先生の作品の数々は、わが家の宝です。
【写真上】山内一生さん作品『富嶽』。
【写真下】山内一生さん作品『カトレア』。
10月は都合で出かけられなかったので、
今月は先週に続き 今週も藤工芸教室に行く。
同じグループの人たちに追いつくために、
タペストリーを仕上げた。
ラタン人形のペンギンも 編み始めた。
先生が作られたラタン人形は 目が揃って きれいな仕上がり。
あんなのが出来たら いいなぁ・・。
夜は あまり運転しないが、
久しぶりに車で走っていると、
こんな田舎町にもイルミネーションが輝いているところが増えて驚いた。
今日は クリスマス・イヴ。
イエスキリストの誕生日。
「神様が 人間として生まれてきてくださった」ことを祝うこと、が本質。
イエスキリストも、
こんな風景を見たら 腰を抜かすかな・・。
陶芸を始めた頃、
プロの陶芸作家から聞いた・・・、
「一人前になるには、湯のみは3000個作る」。
あれから17年。
湯のみらしきものは、いくつ ロクロで挽いたかなあ。
単純なものほど 難しいように思う。
ことし最後のロクロ挽きは マグカップ18個。
ロクロを廻していると 無心になれる。
だから 止められない。
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