40何回目かの 結婚記念日です。
今、「クロワッサン」という雑誌で「女が生きるヒント」特大号を読んでます。
結婚したからといって、自分らしく生きるにはどうするかなどと考えることもなく過ぎてしまったように思う(わたしは)。
この特大号で、柏木恵子先生(東京女子大学名誉教授)の、
「夫婦はパートナーに対してどのくらい満足しているか」という調査のグラフが載っていた。
結婚して5~6年、夫の妻に対する満足度は急上昇し、妻の夫に対する満足度は急激に低下している。
先日、ある弁護士さんの講演を聞いたとき、
いま 30代の離婚率が一番高いと言われたことが、なんとなく理解できる。
柏木恵子先生は、「母親の心理的安定は、夫婦関係と配偶者に満足しているかに関係する」と言われる。
残り少なくなった人生、楽しく生活(くらし)て いかなければと・・・・。
【写真】半月刊誌『クロワッサン 1月10日号』2009.1.10.発行
(通巻748号)㈱マガジンハウス発行 @400
呉 善花・著『漢字廃止で韓国に何が起きたか』 PHP研究所・刊
著者:呉 善花は、20年間以上も日本に住んで、今は拓殖大学国際学部教授。
10年も前に、同じ著者の著作『続・スカートの風』角川文庫を読んだ。
こちら本にも ことわざが多く載っている・・・
知り合いの韓国婦人に「Tさんは足が広い」と言われて、何のことか?と思ったら、日本でいう「顔が広い」と同じ。そのほかにも似たようなことわざがあっておもしろい。
韓国と日本の習慣や文化の違いを書かれたもので、
韓国人の友人が何人かいる私は、とても興味があった。
本書『漢字廃止で・・』では、ハングル世代の弊害は、
「抽象度の高い思考を 苦手とするようになったこと」と述べておられる。
なるほど、なるほどと思うことが、多々出てきた。
今回も読んでいて、友人の顔が浮かんできた。
ずっと以前、韓国中学3年生の 利発な少女が来てホームステイしていた時、
「自分は 両親の名前を 漢字では書けない」と言っていたことを思い出した。
文化の違いを認め、お互いにその差を面白がっておれば、
感情も行き違わないと思うのだが・・。
【写真右】呉 善花・著『 漢字廃止で韓国に何が起きたか 』 PHP研究所・刊
2008.10.3. 第1版第1刷発行。 @950E
【写真左】呉 善花・著 ---恨を楽しむ人びと---『 続・スカートの風 』角川文庫
1999.3.25. 初版発行 角川書店・発行 @495E
朝、友人が「モーニングして、初詣でに行こう!」と 誘いに来た。
「きょうは4時に帰れれば よい」という。
それじゃぁ 時間があるので、
「多治見のギャラリー巡りもしよう」と、欲張って出かけた。
古民家の中庭とステキな器を見ながら コーヒーを飲み、
小物雑貨を少々買って 満足。
帰り道、内々(うつつ)神社で お参り(何年ぶりかしら)。
全部 予定通り過ごした一日でした。
ギャラリーカフェでコーヒーを飲みながら、
雑誌(「駱駝」小学館)を めくっていた。
“水漏れをも楽しむ 日本人の感性が、志野を生み出した”、
という文が目に留まった。
このページは、日本文化伝承者としてのお一人、
人間国宝:鈴木 藏(おさむ)氏を紹介していた。
なるほど、 志野をはじめ、土物(つちもの)と呼ばれる器は、
水漏れがする場合がある。
とくに袋物(ふくろもの)と呼ばれる花器は、
水がジワーッと沁みこんで来て、大切な床の間を濡らし、
欠陥商品と思う人もある。(今はシリコン:撥水剤で防ぐ)
日本ではこの現象を景色のひとつとして、
時の流れや 趣(おもむき)を愉しむ。
これも 日本文化。
日本人のこうしたスロー文化を愉しむ余暇と余裕を持ちたいと思った。
ちなみに、窯を焚くときの燃料だが・・:
日本は薪、 中国は石炭、 ペルシャは羊の糞だとか。
きょうは保存野菜をつくる。
寒さが厳しくなってきた。
今年になってから、よい天気が続くので、
大根を 風にさらし 保存する。
昨年の秋まき大根は、種を蒔くのが遅くて、
いま やっと食べられる大きさになった。
乾燥に適しているお天気は、湿度が50%以下で、風のある日が良い。
朝、早くから干したら、昼過ぎには 随分と 縮んでいた。
これを四、五日繰り返して乾燥させたもの(干し大根)と、油揚げで、薄味に煮ると、とてもおいしい。
野菜の甘味が凝縮されて、生を煮るものよりも 良い味・・。
新年に初めて読んだ本・・・・
藤沢周平・著『蝉しぐれ』文春文庫。文芸春秋・刊
藤沢文学を愛して止まぬ人は 数多いとは知っていた。
俳優の児玉清氏がNHKテレビ「日本の100冊、私の一冊」として、
この本を紹介されていた。
かなり長編であった。
家事の合間に 三、四日間かけた。
読み終えたあとも、・・
頭の中は自然とか、季節の描写が残っていて、いろいろな場面が(もちろん想像で)浮かんでくる。主人公文四郎の姿、形まで、想い描かれている。
それだけ文章が巧みであるということか。
感動したと言うより、じわーッと心に染み付いているような気がした。
映像で見るより、本のほうが、イマジネーションの世界に浸れて愉しい。
藤沢周平・著『蝉しぐれ』文春文庫。文芸春秋・刊
いろいろな人に読んで欲しい本。
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すぐに 藤沢周平について、どんな人かを知りたくなったので、
藤沢周平・著 未刊行エッセイ集『帰省』文芸春秋・刊を手に入れた。
こちらも、誠実で 好人物の人柄が にじみでた文章・・。
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今年は、藤沢周平に 明け暮れしそうだ。
【写真上】藤沢周平・著『蝉しぐれ』文春文庫 文芸春秋・刊
1991.7.10.第一刷。@629E
【写真下】藤沢周平・著『 帰 省 』未刊行エッセイ集 文芸春秋・刊
2008.7.30.第一刷発行。@1524E
長女(3人)と次女(2人)のところを合わせると、五人孫がいる。
大きいのが(16歳~15歳)、部活や学校の行事などで、
なかなか 五人が揃うことが 無くなった。
お正月に、揃いのTシャツを着て、
久しぶりに 記念撮影となった。
・・・喜んでいるのは 祖父母だけ(!)。
日本経済新聞(1月3日)「何でもランキング」に、
「余ったおせち こう食べる」の1位は、
「煮しめ」を使った「おこわ」でした。
和風のうま味を お米に吸収させて楽しめる、とありました。
わたしは8位の「煮しめカレー」を作ってみました。
具材は煮込んであるので、短時間で できた。
家族は、見た途端に
「エッ?? レンコンに タケノコまで入っている」と不評。
ところが、
カレースパイスと煮しめから染み出る甘いしょうゆ味が、
「絶妙のバランスで おいしかった!」との評価。
体長70㌢の「新巻鮭」をいただく。
出刃包丁は 何ヶ月も使っていないので、急いで研ぐ。
シャケといえば、鍋物、焼く、マリネ、チャンチャン焼きぐらいしか思い浮かばない。
若い娘たちは、サーモンクリームパスタ、鮭とクリームソースと、やはり洋風レシピが浮かぶ。
どれも おいしそう。
孫たちが 元旦に 大型スーパーへ
「福袋を買いに行く」というのでついていった。
自分は福袋を買う気も無いが(高齢者向きは無さそう)、
買い物客でごった返していた。
わたしたちの年齢の人には、
元旦から買い物に行くということ自体 考えが及ばない。
暮れが近づくと、掃除をし、買い物も済ませる。
「元旦は 初詣でか、お年賀まわりに行くか、家で静かに過ごす」、
というのが、普通なのではと 思うが・・・。
・・でも、生まれて初めての体験で 面白かった。