伊勢神宮 内宮神域へいざなう宇治橋。
第62回神宮式年遷宮。 2013年(平成25年)。
旧年11月に架け替えられて、渡り始め式。
総木造で純和橋。全長101.8m。橋幅8.42m。
五十鈴川の清流に立つ、橋脚は巨大な柱を三本組みで、13基。
強度の強いケヤキ材。太い! 計39本。 寄り集まって壮観!
下挟み、上挟みに筋交いの樌(ぬき)。梁と桁の巨大さ!
方杖、桁受けのトンボが愛くるしさえある。
ここにも宮大工、橋工の技。
橋脚を腐朽から護る敷き板、308枚づつ二列計616枚。
幅30cm、長さ4.2m。厚みは15cm。
敷き板は 20年間で 5~6cmも磨り減る、と聞いた。
敷き板は、中央部が1.8mも反り上がって美しいカーブを見せる。接合は「すり合わせ」技法。雨で濡れれば膨張して水を漏らさない。 船大工の技の極致。
宮大工、船大工、橋工の伝統技法の集大成が 宇治橋にある。