(梶原景時公顕彰会主催除夜の鐘つきポスター。羽黒・興禅寺)
除夜に鐘は なぜ108回なのか? 諸説紛々いわれは多い。
仏教の教えで「煩悩を取り除く」で、わかりやすいのは、
「四苦八苦108の煩悩を取り払う」(4×9+8×9=108)
韓国で除夜の鐘は 33回つく。
観世音菩薩が衆生済土のため33に分身した、によるとか、
旧日本帝国植民地時代に抗日独立運動に参加した人の数とも。
オランダあたりでは、新年のカウントダウン後、
それぞれの家庭がいっせいに大きな花火を打ち上げる。
そのいわれは「一年間に溜まった悪霊を追い払うため」という。
”いいくに1192”創る「鎌倉幕府」。
国王君主の統治から、武士ではあるが国民の統治へ。
万国に先駆け世界史上はじめて「主権在民を実現した源頼朝」。
(この国の中でよりも世界でよく知られた世界史上の”偉人”)
その軍師・参謀で「鎌倉本體の武士」を讃える「梶原景時公顕彰会」。 今年も「羽黒・興禅寺」で”除夜の鐘つき”会をすすめる。
「花咲か爺さん」の話し。
この国の人は極寒の冬にも明るく生きる智恵があった。
落葉樹が秋には紅葉して葉を落とし、
極寒を耐え抜く備えとする智恵に 人は多くを学ぶ。
先人は雪降りも、冠雪も「綿帽子かむり・」と明るくやり過ごす。
逆らわない。 流れに乗りながら 次世代を生かす力を蓄える。
「花咲か爺さん」は哀しい響きだが 明日への期待と覚悟の表れ。
冬には 冬にやることをやろう・・!
( 花咲か爺さんの 象徴: ケヤキの樹。)
花好きのご近所さんからいただいてから、3年。
毎年 皇帝ダリアを二株育ててきた。
今年は10月(!)に台風に首から上をへし折られた。
もうだめかと思ったが、すぐに新芽が出て11月には花咲いた。
メキシコ原産 別名Tree Dahlia。草丈3~4m。多年草。
花は直径20cm、一重で8弁のピンク色。
場所が合えば草丈5m級になるそうな。
来年こそ 高さに挑戦してみよう。
12月初霜、初雪でまたたく間に 地上部は枯れた。
茎は まるで孟宗竹ほどに頑丈。
切り口からは大量の水(樹液)が ほとばしった。
(五年ほど経った古株。掘り起こすとこの姿。)
仕事先で お客さまと腹ごしらえに。
このごろ「はまっている」というプリウス ハイブリッドで。
100KM先の第二工場へ出向くときも、 レクサスでなくプリウスで行くそうな。 自動車メーカー向け素材供給をする仕事柄、「クルマ」「走り」にこだわっていたのに、このごろは「燃費」と「セーフテイドライブの良さ」にも目覚めたそうな。
高速を追い越し車線で「お先にドライブ派」だったのに。
走行車線を流れに乗って「ゆったり走る派」の心地よさ論がポンポン出る。
静かさ。そして何より燃費の良さに ご満悦。そして環境。
「疲れない走り」にこだわってきた自分も 心変わりしそう。
環境問題、オイル資源限界論から、電池自動車が本命視されるが、
2012年ごろまではガソリン+電池のハイブリッドが主流とか。
電池自動車が加速性能、走行持続距離、取得価格パフォーマンスで、ハイブリッド車に肩を並べられるまで 安定した技術・性能を出せてくるには2013年ごろまでかかるだろう、とか。
ハイブリッドカーメーカーと取引しながら、蓄電池メーカーとも共同開発取引している人が見通す弁に、「さもありなん」と思うことしきりなことばかりだった。
きょうのランチタイムは、業界現場・開発最前線が覗けて愉快だった。
(やっぱり自分も研究開発の現場に戻りたいなぁ・・)と未練も・・。
【写真】トヨタ 新型ハイブリッド・プリウスのエンジンルーム。
初雪の朝、お墓参り。
一面に、白化粧。
花筒も凍り付き、お線香も雪の中。
寒い思いをさせて あいすみません・・・。
お墓から帰り道、自分の足跡をたどりながら、
いちだんと 清められた気分。
景気指標の設備投資指数を引っ張ってきた業界は苦闘中。
業界の年間売上高規模で見れば、
依然として この国は 工業(輸出)立国。
自動車業界53兆円、建設業界49兆円、家電重電業界41兆円、不動産業界37兆円、化学業界28兆円、石油業界27兆円。コンピュータ業界23兆円、電力ガス業界23兆円、鐵鋼業界21兆円。OA機器デジカメ業界23兆円。
・・いずれも安静期、養生中。
通信業界11兆円、ソフトウエア業界10兆円、移動通信業界9兆円。医薬品業界8兆円、アパレル業界8兆円、食品業界7兆円、住宅業界6兆円。
新規雇用が狭くなり、勤労者所得も停滞か縮小する中、
「衣食住・教育教養・医療福祉など生活関連産業の拡充待ち状態」との論評も。ここは作る者、造る者、提供する者と、 享受する者との 知恵比べ。
だが、IT・情報通信関連は、
技術力・サービス力の向上で未来は明るい。
(2009.12.24.クリスマスイヴ JR名古屋駅前 夜景)
過去5年、平均成長率20%以上で 急拡大するネット通販市場。ネット販売の急成長で、その市場規模は2008年には 8兆円台を超えた。
2004年ごろには百貨店 8兆円。
スーパー 14兆円。 コンビニ 7兆円。
通販 2兆円+ネット販売 3兆円=ネット通販 5兆円。
あれから5年・・、
ネット販売は5年間で倍増し単独 6兆円へ。
ネット通販で 8兆円台へ。
スーパーは1兆円減らして 13兆円。
スーパーは大量販売・品揃え競争の力相撲から、
(日帰り滞在)時間消費型SCなど模索が続く。
百貨店は2兆円減らして 7兆円へ。
百貨店は業種・業態、居場所さがしに迷走する。
コンビニも1兆円増やして 8兆円。
「コンビニが百貨店を追い越した!」は 一年も前なのに、
旧来のテレビ新聞など メデイアは報道が少ない。
百貨店が広告主スポンサーに君臨したのは もう遠い昔のこと。
電通ですら広告業界は8兆円が7兆円を割り込み落ち目という。
(2009.12.24.クリスマスイヴ。JR名古屋駅前)
初雪が 冬至の直前にやってきた。
ことしは大豊作で 半分しか採れきれていなかった柚子の樹。
綿帽子の樹には しばらく近づきがたくなった。
「冬至の ゆず湯。ひと風呂浴びて とんがん(とうがん)を食べる」
おふくろが この時期 欠かさず勧めた”風邪予防”の暮らし方。
ゆず湯。 ふんわりした柑橘系の香り。身も心もほっこりする。
究極のアロマテラピー。 日本独特のエコロジカル ライフ。
京都の宿で聞いたことがある・・
なんきん南京(おかぼ・かぼちゃ)、にんじん、れんこん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん(うどん)。
七つの”ん””ん”を食べると、「出世運」が強くなるそうな。
和菓子屋さんの店先には、柚子まんじゅう、柚子もち、柚子羊羹。
自分は 「ゆずぽん」(柚子入りぽんず)を 好んで よく使う。
初雪。 初冠雪。
好んで食べるヒヨドリも、きょうはまだやってこない。
ねぐらが水漏れで忙しいのかな。
雪には赤い実が似合う。
日の丸を連想したのは 何だったのだろう・・。
葉を落とし、春を夢見て耐えてる梅の幹に、
白化粧も また似合う。
( 雪には 赤い実が似合う )( 春を待つ梅の幹にも 白化粧 )
春はサクラ。 夏は緑陰。 秋は紅葉。
初雪の満開サクラ。
これぞ「五条川の四季」
(「五条川の四季」 初雪)
(「五条川の四季」 初雪)
(五条川の彼岸桜。毎年 一番乗りで満開となる樹。)
風雪に生き抜いてきた建物には風格がある。
創建100年になる「小弓の庄」(まちつくり活動拠点施設)
(旧・加茂郡銀行羽黒支店 復原施設)
あれこれ講釈は 無用。
あちこちから 雪化粧を愉しんだ。
(雪化粧の「小弓の庄」)
(雪化粧の「小弓の庄」)
この地方にも冬将軍がやってきた。
「これで冬タイヤが売れるぞ」と喜ぶクルマ用品屋さんの姿が目に浮かぶ。
世界遺産・白川郷も一夜で積雪50㌢の銀世界に 早変わり。
物流商流の頼み:高速道路は、わずかな積雪でもすぐアキレス腱が切れる。
高速道路無料化云々もいいが、 この小さな島国で、陸の動脈は国の備えとして、厳寒でも滑らかに流れる動脈静脈を維持することが 焦眉の課題ではないか。
アジアのハブ空港誘致合戦の前に、 厳寒にも閉鎖をしない滑走路、空港機能の確保維持が先決ではなかろうか。
床暖房技術に長けてきた土木建設業界の智恵をもってすれば、雪に埋もれない、凍結しない滑走路改造などたやすいことだろうに。
一人ひとりが得意なことをとことん考え抜けば できない相談ではない・・。
北陸の城下町・宿場町では 極寒でも雪駄で歩ける路地、湯気立つ融雪のからくり路地を持ってきたではないか。
この分では、今夜もまた 雪が降り続くなあ。
この国は 前世紀、世界を相手にハチのムサシが大戦に挑み、結果は大敗。
戦地に本土空襲に多くを失い、焦土に大量の復員引き揚げ同胞。
節約Re-duse、使いまわしRepair、Re-use、再利用Recycleで捲土重来を期す。
国民主権・民主憲法、衆参二院議会、義務教育新学制、農地改革。新円切り替え、協同組合、日米安保、「もはや戦後ではない」。
重厚長大、重工業化、所得倍増計画、セルフサービス、新幹線。
天然資源立国から、資源加工・工業貿易立国に転じて半世紀。
頭脳・金融・情報立国に出遅れ、人材は経営資源がコスト視される。
*****
台湾。台北市文化局の「今年の漢字」は「乱」。
さて次は何と出るか・・。
この国は、弥生時代から数千年間も、ユーラシア大陸の最果てで、遊牧もできず、民族大移動もせず。
同じ民族が定住し続け、水田稲作文化・日本の美を育んだ。 同じ土地を耕し、同じ海に網を入れ、同じ山で森の恵みに生きた。
国土も資源も少ない民が、文明開化で膨張する人口を支えるために、反転して大地・大海を取り込もうとするも、竹槍と神風信奉は、新素材新技術・航空機戦艦とレーダー頭脳に大敗。 地下資源を持たざる国のあり方、生き方のむつかしさを思い知らされた。
国(企業)は人なり。
教育と労働に、希望と志を立てる群れだけが生き残る。
企業(国)は人なり。
頭脳と英知を集積し、自活し汗する集団が勝ち残る。
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中国CHINAの国家言語資源観測研究センター付属メディア言語分析センターが、「注目を集めた今年の漢字」として「 和 」を発表したと、聞いた。
さて次は何と出るか・・。
㈶日本漢字検定協会が今年の漢字は「新」と発表した。
京都・清水寺は奥の院舞台で 森精範貫主が揮毫する様子が報道されて、年の瀬を思い知らされる。
「その年の“世相”を表す漢字一字」: 応募総数は16万通。
最多「新」は1万4千票。次点「薬」1万票。次次点「政」5千余票。
2008年は てっきり“縮”だと思ったが、外れて「変」だった。
ならば、2009年こそ の思いもはずれて「新」だそうな。
国内の“世相”から見れば、「変」「新」「乱」「疑」「不」・・かも。
グローバルに見たら、この国の“潮流”は「縮」であり、「沈」だ!
国力・経済・投資の縮減の「縮」であり、立志・勤労の萎縮の「縮」。
科学・技術・教育・情報IT・金融の相対的地盤沈下の「沈」だ。
夜中に窓辺の下。
防犯ライトに浮かび上がる 真っ赤な「野村つつじ」。
寒さも忘れて、パチリと撮りに出た。
「庭木の女王:野村つつじ」と言ってくれた人も、
今年の春、庭に植えたそうな。
春の芽吹きから、赤芽、緑、深い赤、・・次々と葉の色を変える。
圧巻は わが身わが樹を守るため、真っ赤に染まって散るとき。
与六(直江兼継)が教わった「紅葉の家臣」のモミジは、
きっと「野村つつじ」だったろうなぁ。
朝寝坊の枕元、電話のベル。
「ことしも飾り付けをやるから、緊急招集だョ」
このまちの歴史的建物登録文化財:「小弓の庄」。
明治42年ごろ建築の”旧・加茂郡銀行羽黒支店”復原施設。
かれこれ10年。 この時期飾り付けを続けてきた。
豆電球も老朽化して、点灯しない個所が出たりで・・・。
このごろの明るくにぎやかで大がかりなものに較べたら、
ずいぶん質素だが、やってるほうは 嬉々として。
その夜、そっと見に行ったら、点滅もうまく作動中。
(やがて 取り外して格納する手間ひまが ひと仕事だぁ。)
財団法人日本モンキーセンター。
遊園地、学習公園であるが、また、紅葉のシーズンも好い。
園内 ヤクニホンサル園脇の一帯はモミジが多い。
サルたちのご愛敬に歓声もあがるが、モミジの紅葉も美しい。
その先につづく山が「継鹿尾山 寂光院」(別名:もみじ寺)。
次の写真の正面が継鹿尾山で、全山が紅葉する。
こんな景色に お弁当を広げたグループ、家族がほほえましい。
この山の向こう側が「日本ライン 木曽川」の渓谷。
いつもは遠くから仰ぎ見ている尾張富士。
ふもとの田んぼは五条川沿いに細長く続く。
街の中に住んでいる外孫たちと 田んぼ道へ紅葉狩り。
間近に見る尾張富士。 となりの本宮山。
あたらしい景色と、田んぼ道を走る楽しさ。
「面白かった」と言ってくれた一言がうれしい。
紅葉狩りは 都会にもある。
桜通り。
昭和12年(1937)汎太平洋平和博覧会などが名古屋で開かれた折、イチョウがたくさん植栽されたとか。
大阪御堂筋のイチョウ並木も、地下鉄御堂筋線開通時。
時を同じくしてイチョウがたくさん植栽された。
イチョウ・銀杏は、飢饉に備えた食糧備蓄の願いも兼ねて、神社仏閣に多く植栽される樹。
気になること・・:
イチョウの落ち葉を、迷惑なゴミとして嫌う風潮。
人が勝手に根元を舗装してしまい、わが身の落ち葉を厳しい冬の根をかばい、やがて次の実を付けるための栄養(肥料)としようとするイチョウの生態を、断ち切ってしまった人間のエゴ。
昭和40(1965)年開村以来、建造物を使いながら保存する。
敷地を当初から大きく手当てして、年々 増やしていく。
訪れるたびに、新しい建物、あたらしい企画、新しい店が。
今では村内でたっぷり一日散策の時を過ごせる・・。
懐かしい昔風の食堂、カフェ、レストランがたくさんある。
(ビールもお酒も愉しめる! もちろんお茶・コーヒーも)
テーマパークとしては、オリエンタルランドのデイズニーランドと同じ発想で拡張し続ける「博物館 明治村」。
敷地となった山野の樹木、沢の水に手を加えないようにし、
薪炭・柴刈りした昔の里山を知る者の目で見ても、居心地がいい。
先ごろ、ここで現地ロケをしたNHKドラマ「坂の上の雲」。
正岡子規と秋山真之が東京で再開する場面など、重要文化財・三重県庁舎には、この秋訪れる人が多いと聞いた。
入鹿池のほとりに拡がるロケーションは紅葉狩りの絶景地。
五条川。 上流部に日本一級のため池「入鹿池」。
1633年築堤されてため池が出現した。
その上流部は 幼川(荒田川)として「八曾の森」が源流部。
アウトドア・キャンプ場などもあり、紅葉も美しい。
広大な丘陵地は はぼ原生林の様相を呈している。
美濃と尾張の国境になる分水嶺。
北へ出れば可児川から木曽川へ。
東から南へ回り込んで玉野川、内津川が庄内川へ。
西へ流れて郷川、成澤川を集めて「入鹿池」を経て、
五条川となり、信長の清州城のお堀を満たしながら、
新川と合流して、伊勢湾に注ぐ。
明治村から入鹿池越しに遠望する、八曾の森の紅葉。
悪童の頃の 思い出も多い森だ・・。
五条川サクラ並木道を 都市計画道路が横切る。
架橋工事に辛うじて保存されたモミジの樹 1本。
伊勢湾台風後、所得倍増計画・高度成長初期に、
県営住宅が開発され、桑畑・サツマイモ畑の一帯は収用された。
イモ掘り作業の休憩は いつもこのモミジの樹の木陰だった。
若木の頃を覚えていると言った親父さま。今、樹齢推定80年。
このモミジの樹は 幼少の頃の わが身の一里塚。
年年歳歳、供に旅するお地蔵さんのような存在。
南天の葉っぱが添えられた、おせち料理、赤飯。
なにかめでたいことがあった日に、おふくろが作ってくれた。
葉っぱに含まれるナンジニンとかいう成分は殺菌作用があり、食べ物が傷むのを抑える。 船酔い、二日酔いには葉っぱをかじるとよい、とは随分あとになって知った。
不浄を清める木として便所の近くに植える。庭木の本が紹介する。
無病息災、長寿を呼ぶ木として、杖や箸に重用される。
「難を吉に転じる、縁起の良い木」。
まもなく この実を好んで食べるムクドリがやってくる。
花言葉は「わたしの愛は増すばかり」「深すぎる愛」とか。
赤い実、白い実の時節に「誕生花」という不思議な”花”。
まちづくり活動拠点施設とされた「小弓の庄」。
明治42年ごろ 加茂郡銀行羽黒支店として建築され、五条川小弓橋の近くに復原・公開されて10年。
表側のサクラの木はよく目にするが、落ち着いた裏庭は目立たない。
モミジの色づきが 美しい。
五条川のサクラ並木道。 ソメイヨシノ。
ところどころに ヤマモミジが。
地元の保育園前(いまは 子ども未来園と改称)。
どの教室からも眺められる位置。
子たちはこの下を毎日通う。
お父さんお母さんも、通ったモミジ。
子どもたちも孫たちも、通い見上げるモミジの樹。
サクラとモミジ。 無言の教え。
傍のものが とやかく言うのは野暮というもの。
思いっきり色づいて、葉を落とし、
新しい春のために 冬ごもりにとりかかる。
今年の秋も しずかに過ぎていく。
通りすがりに足を止めて、見とれた紅葉。
生まれてこのかた古稀の歳月、
春には 花のサクラ。 秋には 紅葉。
毎日 この下を通る。
空気みたいな存在。
忘れられないドラマのシーン:
・・・・翌朝、お藤は、庭にある紅葉を見上げて静かに諭した。
「 木は、厳しい冬を乗り越えるため、力を蓄えねばなりません。
紅葉が散るは、その身代わり。
燃え上がるようなあの色は、
わが命より大切なものを守るための、決意の色。
そなたは、あの紅葉になるのです。
紅葉のような家臣になりなされ。 」
与六は驚きで声も出ぬまま、お藤を見上げた。・・・・
「紅葉の家臣」:”戦乱の世”に生まれたニッポンの生きざま精神。
【写真】NHKテレビ大河ドラマ「天地人」最終回より。
*お藤:与坂城主直江景綱の妹で与六の母。与六:のちの直江兼継。5歳で長尾喜平次(のち上杉景勝)の小姓となる。
*原作:火坂雅志「天地人」。脚本:小松江里子、NHK「天地人」。
久しぶりに 尾張富士の裾野に在る「博物館・明治村」へ。
いつも すぐ脇の県道・入鹿池を走って、高速道路ICを使う。
近くて遠いは なんとやら、で、園内に入る機会が少ない。
50年までは、隣の山へ「柴刈り」(焚き木採り)に入っていた。
毎年 初日の出、石上げ祭りで尾張富士は 庭先みたいなもの。
紅葉、モミジの色づきが こんなに佳かったかな・・。
曇り空だが、急に思い立って、入ったので 色と光はいまいち。
モミジの名所にしてもいいくらいに「イロを楽しむ」。
「鳴子踊り フェスティバル」総踊りも 愉しんだ。
免許証の更新で 地元の警察署へ。
ポスター標語に、釘付け・・。
「安心して暮らせる 安全な街の確立」。
このところ、「ことばの一語」の光の強さを探していた。
こんなにさらりと、すとーんと言い尽くしていることば。
こんな身近なところに 日々励んでいる人たちが居た!
「安心」して暮らせる「安全」な街の確立。
その心意気が、呼びかけを後押しする:
(1)みんなでつくろう安心の街
~犯罪を防いで 明るい新年を迎えましょう~
(2)まだいるの 飲んで乗る人 飲ます人
~飲酒運転を根絶しよう~
(市の広報 「警察署だより」)
食品を扱う、ある会社で、わが社の理念(家訓)は何かを議論した。
安全第一か、安心第一かなど いろいろと・・。
『 安全を保証しつづけ、安心の信頼を得ること。』
つまりは、内向きに心する。外向きに約束をする。
「食の安全」は当たり前のことで出発点。
「食に安心」を得てこそ、明日への「信頼」と「信用」になる。
お客さまのごひいきを得てこそ、わが社が評価される。
このごろ・・、「ことば」の一語、一語を慎重に読む、慎重に使う、その大切さがズシリと重い。