旧年しばらくぶりに覗いた、2009年モーターショウは、
さながら黒潮と親潮のぶつかり合う漁場の渦中だった。
開発コンセプトは「走り」より「低公害・高燃費効率」のガソリン車。
「エコ走行・低Co2」のガソリン+蓄電池のハイブリッド混交動力車。
それに究極の環境車を標榜する燃料電気自動車。
前世紀、石炭蒸気機関自動車は短命にして、石油内燃機関自動車に席巻された。
前世紀に自己増殖した無鉛ハイオク:ガソリン車が、
共食い・絶滅を免れるため、進化の変種・混交動力車で 入り乱れる。
いま、食いつぶし枯渇する化石燃料内燃機関依存からの脱却に、自動車産業が企業生命維持・種の保存を迫られるなか、 脱石油・水の惑星の水素燃料電気自動車がリリーフするか、のごとく。
そして、軽い金属原子・リチウムLiの リチウムイオン蓄電池・電気自動車。
塩湖かん水(埋蔵量2000万㌧級)から、海水リチウム(同2000億㌧級)の利用技術がすすめば、ほぼ無尽蔵のリチウム。
「電気自動車」は今世紀の動力車の、主役となる。
そのこころは リチウムイオン電池、「電池」にある。
リチウムイオン電池は(携帯電話、パソコンの駆動心臓部であり)自動車の駆動心臓となる。