小牧市の街なかを 通った。
見上げれば 小牧山。
濃尾平野の どこからでも見つけられる山。
尾張の国の下(しも)四郡、上(かみ)四郡を平定した織田信長は、小牧原・間々原の林野草地の小高い小牧山の砦に立つ。
しばらくは美濃の国・斎藤道三とのにらみ合いと読み、金華山・井ノ口城を望む山頂に城を築き、清州城から居を移す。
城下、南面に壮大な街区を構想し、後の”城下町”の絵図を描かせ、まちづくりをはじめる。
井ノ口改め岐阜や、安土で栄えさせた「楽市楽座」経済を、すでに試みている。
ふもとから 十町も離れたあたりにも、堀之内、外堀町などの地名が残る。
いまは小牧歴史博物館の「小牧城」が、ちょっと晴れがましい。