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15 犬山市民病院問題・「さら・さくら」の建設と医師会の力

  実は犬山政治史の一ページを彩る市長選「小島VS松山」の一戦の争点は、市民病院建設の是非を問うものだった。建設推進の小島さんに反対を唱えた松山さんが医師会の支持を得て勝利したが、小島市政時代に市が購入した市民病院建設予定地はその後10年以上塩漬けされ宙に浮いたままだった。
  全国の公立病院の経営状況の悪化を見るにつけ、いまさら犬山市独自で市民病院建設の必要はないというのが私の考えだったので、医師会と相談し、市民病院ではなくて、市民の健康を考えるための「健康館」建設の構想を立てた。要するに、病人を治すより病人を作らない発想だ。
  「さら・さくら」と命名することになるが、この「健康館」建設の中心になってくれたのは医師会を中心として歯科医師会、薬剤師会などのいわゆる医療関係者たちであった。そしてこの「健康館」建設と並行して、同じ場所に介護施設「ぬくもり」がスタートした。この経験は、私と医師会の結びつきを絶対的なものにし、私の中に市政における医者への信頼を大きく認識させた。
  結局自治体の仕事は、医療、介護、教育の三つに尽きると思ったが、教育については後で詳しく述べる。