1500年前、「小弓の庄」と言われた荘園の地。
藤原なにがしの荘園ありき、と、
1300年前の日本書紀に記された米どころ。
北に一里に、東之宮古墳。
南に一里に、青塚古墳。尾張二ノ宮・大県神社の御領地に。
米を献上するほどに、水と地に恵まれてきたのだろう。
鎮守の森の氏神様。 秋の大祭は10月10日。
田んぼは黄金色に色づいて、ことしも豊作。
収穫の感謝をこめて、もろびと 集う。
ことしも好天に恵まれて、にぎやかにすすんだ。
米寿のお爺さんも、足もともおぼつかない幼な児も、
揃いのハッピで、奉納行列。
理屈・講釈はそこそこに。下世話な損得も無縁の世界。
たわわに稔って、頭を垂れる稲穂の田んぼ道を、
笛・太鼓・お囃子の声を上げて すすむは、
稲作定住生活を2000年も続けてきた、
ニッポンの、民族の感謝の心の原点だ。