アーカイブ: 2010年10月24日

身内を住まわせたくなる、まちづくりを (748)

パーマリンク 2010/10/24 02:40:43 著者: hatake メール
カテゴリ: 畑仕事はカルチャー

 誘われて、市政(?)懇談会なる会合に、顔を出した。
 集まったのは、3つの町内会の面々。


 首長さんがひとり(!)で 登場。
 「地元の皆さんの、生の声を聞かせてください・・。」

 どうも アピールしたかったのは、2つらしい。

 (1)広域ゴミ処理場を、更に 新たに造る話。

 里山も奥地に在る採石場の、採掘済み平場の一角を賃借して、
 現有施設能力の3倍規模の、広域ゴミ処理場を造る話。

 広域ゴミ処理受託事業で、
 医療福祉・教育の財源確保をするのか、
 市民税が安くなるのか、と期待したが、
「隣りの市町が困っているから、市域の60%が山林のわが市が、場所を提供してあげるのだ」と。


 そこは、日本最大級の溜め池:入鹿池の水源涵養林区域。
 町内の水田稲作の、流域近隣市町の農業用水の 水源の里山。
 
 「田んぼの水を供給しているから、ゴミを持ってきてください」ということ か。

 この半世紀、採石場からの大型ダンプカーの通過車輌の怖さに、
 生活道路を占拠させられ、通学通勤路を奪われ続けた沿線住民の苦しみは、
 行政の机上プランには 書き込まれていないらしい。

 大型ダンプカーの隊列に、大小のゴミ収集パッカー車隊列を加えるのが、
 市役所から遠くの、山間集落の「まちおこし」なのか。

 民の苦しみ、忍耐の生活は、天守の殿様・城下町の町方衆には、
 おわかりいただけないらしい・・。



 (2)市民体育館を更新・移転させてくる話。

 高度成長期に美田をつぶして誘致し、用済みとなった工場跡地(米どころの田んぼのど真ん中)へ市民体育館を更新・移転させる話。

 半世紀前、この町内の農家が、
 「これからは企業誘致だ。働き場を連れてくる」と、
 米作りの田んぼを提供させられた4ha。

 そんな事情には、いま時の 首長さんは 気付いて居られない・・。
 半世紀後、地元からの被雇用者は、ついぞ聞かない。

  
 なんだかんだと、やってきたこと、やっていこうとすることのお話しがつづく。

 人口縮少、税収減少、小学校統廃合、・・の世紀に、
 ゴミ処理能力が倍増する、新規の施設が、
 本格的な大規模な単体の体育館の新設が、
 (しかも歩いては 、どこからも不便な田んぼの ど真ん中に)
 「なぜ 要るのか?」が、語られない。


 経過経緯と施設開発行政手続きの話しより、
 このまちの50年、100年の計に、どんな志し・ビジョン・戦略から、
 なぜ そんなプランが出てくるのか、を知りたかったなあ。




 

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地域HP犬山羽黒「ブログ塾」塾生記。晴耕雨読に暮らす。 野良仕事こそ、cultivate耕やす文化(culture)という。

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