名古屋で開かれている「国連生きもの会議 COP10」。
メデイアの特集で「コウノトリ復活にかける活動」を紹介していた。
兵庫県豊岡市は、コウノトリの飛来地として、列島最後の生息地。
近年激減し、絶滅危惧種に指定するも改善、増加してこなかった。
豊岡市はじめ多くの人が、生息環境の回復・整備に努めている。
コウノトリのエサは、
カエル、ドジョウ、メダカなど田んぼの生きもの。
これらの食べ物は、エビ、いろいろな水中生物。
そのまたエサとなる食べ物は、水中のプランクトン。
プランクトンは、年中通して田んぼに水があれば、生き永らえる。
コウノトリのエサの生き物が、米つくりの農法の変化で、
コウノトリの飛来時季:冬場に 捕食できなくなった。
田んぼに貯えられる水を、生活用水・工業用水に回すため、
圃じょう整備の名のもと、水路のコンクリート化、パイプライン給水。冬場は水を入れない乾田化がすすんだ。
つまり、田んぼは 水が無くなり、”砂漠化”。
米つくりの農薬(殺虫剤・除草剤)多用と相まって、
ヒトの生業、暮らし向きの合理化・実利指向で、
コウノトリの飛来を拒否してしまった。
コウノトリの飛来、生息には、
「冬季も 田んぼに湛水:水を張る」
「殺虫剤・除草剤は 極力控えて、減農薬農法」で、
田んぼの土に優しい 米作りをすること。
豊岡市では数年間で143羽までコウノトリが復活してきた、と。