犬山羽黒「小弓の庄」で、古地図を見つけた。
「尾張国 養老元年之図」(復刻版)
養老元年:西暦717年。いまから1293年前の地図。
いまの濃尾平野のど真ん中、あちこちに帆掛け舟の絵が!
一ノ宮、枇杷島、津島、長島などは”島”だった。
今の濃尾平野は、そっくり海だったのだ。
それも わずか1300年前に!
思えば7年前の木曽川学セミナーで、岐阜大学の小井戸由光教授から、「濃尾平野は”東海湖”と言われた海だった、と教わった。
地質地理学の小出先生のお話だから、東海湖は数万年前か、せいぜい数千年前の姿だろうと、思い込んでいたが・・。
大和政権、聖徳太子・憲法17条制定(西暦604年)、大化の改新(645年)、壬申の乱(678年)よりも、もっと近くて、平城京遷都(710年)のころ、濃尾平野は海だった、のだ。
薬師寺の五重塔、東大寺の大仏さんが建立された頃、濃尾平野は海だった。
【写真】「尾張国 養老元年之図」(復刻版)。養老元年:西暦717年。いまから1293年前の地図。