久しぶりに、越中・井波の郷の、「欄間(らんま)」に出会った。
加賀の国・金沢市。兼六園をも庭園とした「成巽閣(せいそんかく)」
前田利家が加賀の国に入ってより3世紀近くのちの世、
文久3年(1863)前田家13代・金沢城主 斎泰が、
母堂のために造営した奥方御殿。
その中心に謁見の間。 上段の間と下段の間を仕切るに、
お目当ての 井波の名工・職人の手になる「欄間」。
両面に 花鳥の彫り物。 見事さに 言ううことなし。
素人が 生半可に評することは、畏れ多くて 語れない。
金沢、加賀はじめ、越前、加賀、能登、越中、飛騨の名匠たち。
「手仕事」「工芸」などと、 したり顔に語ることより、
何度でも、いつでも、真正面に対峙して、
深くあじわいたいワザの名品。