主審refereeは「協議規則を施行し(競技規則の範囲における)すべての権限を有する。」(Laws of Game サッカーの競技規則)
主審は、得点の判断、試合の結果の判断も ゆだねられる。
主審(および他の審判員)は 法的責任を問われない。
主審は「最高決定者である」。
2010年サッカーW杯 南アフリカ大会(2010 World Cup)。
これまでゴールの成立、手を使ったファウルなど物議をかもす審判の判定が、注目された。
200カ国・地域を超える世界各国に愛されるサッカーは、サッカー競技ルールに沿って、主審のリードで粛々とすすめられる。
主審の判定に対してフィールドピッチ外の監督が、はげしい言動で主審を罵倒することもサッカーではない。
27日のドイツvsイングランド戦でイングランドの同点追いつきのシュートに対するノーゴールの主審判定に対し、選手もベンチも荒れることなくプレーを続けた。
試合終了後、イングランドベンチの往年の名選手ベッカムが、クール&クワイエットと選手たち一人ひとりを 讃え出迎えた姿が印象深い。
サッカーを愛する人々は、エキサイティングであり、クールなのだ。
スポーツの最高峰にあるサッカーは、主審の強さ、毅然と信念を貫く強さと、主審の知識と体力と人間性への信頼に 支えられている。