五条川堤のサクラ並木は絶好の散歩道。
近づいた田植え時期を控えて、本格通水の助走時期。
川幅いっぱいの利水堰(鋼製転倒式ゲート)がせり上げられていた。
つい10~20年前までは、板羽目式堰であったもの。
一滴の水も漏らさない精巧な仕掛けには感心もするが、
なんとまあ人間は傲慢で利口なものよ、と辛くもある。
魚道はもとから考えてもいない。
精巧な接合部から、平水時には下流へ一滴も流さず、農業用水路へ全ての水を振り分けてしまう。
これでは魚や水生動物は、五条川では生きれるはずがない。
ヒトも生き物。水生動植物も生き物。草木山川、みな生き物。
あまり ヒトの賢さ、治水利水の完璧さばかりを追い続けると、
100~300年先の子どもたちが、しっぺ返しを受けなければいいがなあ。