アーカイブ: 2009年3月20日

「国破れて 山河在り」  杜甫

パーマリンク 2009/03/20 01:29:57 著者: モリゾー
カテゴリ: 畑仕事はカルチャー

 「 春 望 」   唐の詩聖・杜甫(712~770年)の名漢詩

 国破山河在 城春草木深
 感時花濺涙 恨別鳥驚心
 烽火連三月 家書抵萬全
 白頭掻更短 渾欲不勝簪

 国破れて 山河在り
 城春にして 草木深し
 時に感じては 花にも涙を注ぎ
 別れを恨みては 鳥にも心を驚かす

 烽火(のろし) 三月(さんげつ)に連なり
 家書 万全に抵(あた)る
 白頭 掻けば更に短く
 渾(すべ)て 簪(しん)に勝(た)えざらんと欲す

 長安の都は戦に破壊されたが、山と河に変わるところは何もない
 その都に春が巡り来て、草も木もみずみずしく生い茂った
 騒乱の時世に心が痛み、美しき咲く花を見れば涙があふれて
 親しい人との死別を嘆くたび、鳥の声にも胸騒ぎを覚えてしまう

 戦いの のろし火は、三ヶ月を経た今も止まず
 家族からの手紙は、万全に値するほど懐かしい
 白くなった頭を思わず掻くと、髪はすっかり短くなっており
 役人時代に冠を留めていた留め針さえ、刺せなくなろうとしている

【写真・出典】東京銀座・美術通販「トップアート」の掛け軸・新聞全面広告より。2009.3.16.日本経済新聞。

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