ここ35~40年間、日本の林業は衰退し続けている。
なのに、森林を育てる、間伐、収伐(成木を伐る)、植林、下刈りを担当する林業就業者が高齢化し後継者が居ない。
ところが「里山の山林をまとめ買いする」「林業の施業をして、立木を所有する(ヤマの木を買い占めて、伐って丸太・製材品を売る所有権を買う)」ビジネスモデルがでてきた。
これを500ha、1000haとまとめる。
これを証券化し、ファンド金融商品が組成され、投資証券として投資を募るのだという。
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細切れ債権をまとめて証券化しファンド商品としていく手練手管は、20世紀終末にアメリカが先行した金融工学商品ビジネスそのものではないのか。
変額年金保険、都市再開発投資資金、回収リスクの高い住宅資金(住宅金融専門会社融資)(サブプライムローン)・・。
株式ブーム、土地ブーム、財テク金融商品ブーム。
バブル景気、バブル崩壊、97~98年金融危機。
そして 失われた15年間。
資源ブーム(原油エネルギー資源の高騰、穀物・飼料の高騰)。
つぎにはCO2排出権取引、そして森林立木伐採権取引・・。
おそらくはCO2削減、地球温暖化防止に貢献する・・とか、
間伐放棄人工林を育てる、水源涵養・治山利水に貢献、
中山間村過疎地を活性化など、響きのよいことばに飾られて。
某国のファンドトレーダーが、
こりゃ“グリーンファンド”だ。売れるぞ!と叫んだとか。