「梅は 百花の魁(さきがけ)」:
年のはじめ、梅があらゆる花の先頭を切って咲き、春を告げる。
この地方では、まさに旧暦・新年のころ、実梅が花を付け始める。
いつか寿司屋さんで、お品書きから(並と書かれたのを指差して)これを、と注文したら、「梅 いっちょう!」と声が返ってきた。
松竹梅は、特上、上、並の等級を表す、符丁となる。
寿司屋で、松竹梅談義に花咲いた・・。
中国では松・竹・梅を「歳寒三友(さいかんさんゆう)」という。
松や竹は冬でも緑を保ち、梅は百花に先がけて花を咲かせる。
飛鳥~奈良時代から祝儀、縁起物の代名詞だった、とか。
異論も出た・・:
常緑で不老長寿につながるものとして、奈良時代は松がたとえられていた。竹が縁起物になるは、室町の時代。梅が加わるは江戸時代から、と。
高潔な美しさ、清楚な美しさの代表格として、梅は 讃えられる。