思わず膝を打つ”名言”に出会った!・・。
1970年代生まれの30代を、
(「団塊の世代」に対比して)
「断面の世代」と呼ぶ。
名付け親は、美術作家の束芋(たばいも)さん。
現代日本の諸相を切り取る映像作品が得意。
大阪・国立国際美術館の展覧会へ出品している作品が、
題して「 束芋 断面の世代 」。
[日経新聞20100818夕刊文化欄より引用し書き留める]
断面の世代のパターン(典型)は、
集団の和よりも 個を尊重する。
一通りのことは自分一人でできるが 専門性は弱い。
あきらめも早い。
自信たっぷりだが、
実はとても薄っぺらな存在であることも多い。
その親にあたる「団塊の世代」と比べ、好対照・・。
なぜ”断面 ”なのか。
束芋さんのたとえによれば、
団塊世代は”太巻き”とすれば、
断面世代は”太巻きの断面”そのものだ、という。
団塊世代は、
自分の専門に誇りを持ち、その道を究めようとする。
個性あふれる一人ひとりは、いわば太巻きの具。
各人が 米やかんぴょう、キュウリとして役割りに撤し、
ノリのような優秀なまとめ役に率いられれば、
集団として とてつもない力を見せる。
断面世代は、これに対して”太巻きの断面”そのもの。
全部そろうが、いかにも ぺらぺらな存在だ。
しかし、ぺらぺらだからこそ、
それらを集め直せば、おもしろい太巻きができるかもしれないし、そこから新たな世界が見えてくるかもしれない。
[日経新聞20100818夕刊文化欄より引用し書き留める]