20世紀初頭に 燃える水:石油を熱源にいち早く産業にし、精製して原料にする道を拓いたアメリカ。
オイルはオイルマネーの巨万の富を産み、以来100余年世界の経済、通商、政治、外交はオイル資源の争奪の下地で歴史が動いてきた。
地球温暖化防止、環境に優しい生活、産業を御旗に、脱オイル、代替自然エネルギーと新しい波がうねる。
中近東のオイル産油国のあるリーダーは語る・・。
「車は使わない」「旅行には行かない」有限の石油資源には頼らないためにとの声は高い。
だが、現代の生活、産業は「(石油)エネルギーは使わない」「(石油)原料の道具、材料、製品、サービスを使わない」で生きていかれますか?
だから、まだこれからもわれわれ産油国は資源の富の優位者であり続けられるのだ。
だれか識者の仮説では、石油がない生活、社会、経済を時代的にさかのぼると、江戸時代後期の日本の姿にそっくり立ち戻るそうだ。
水と緑と土壌が豊かであった江戸時代。人口が4~5000万人で平均寿命が55歳くらいの時代。
農業国で高く豊かな庶民文化。世界ダントツの識字率の国。安全、安心、安定の中にも、夢とたくましい民の力があった時代・・。
家電製品も自動車もなく、菜種油の明かりの時代に戻れるか・・・。
やっぱり石油エネルギー、石油・合成樹脂なしでは生きられない。