いま、里山が荒れている。
ヒノキ、スギを植林した人工林の育林施業放棄地。
スギ、ヒノキは 枝打ち、間引きもされず、
50年経っても、密植されたままで、用材になりそうな樹がない。
陽射しが地面に届かず、土壌・表土は薄い。
山の斜面の崩落、土砂の流出を抑える根の張りも うわべだけ。
腐葉土も層を成さず、夏の大雨をたたえるだけの保水力もない。
毎年ちょっと“集中豪雨”が降ると、中下流では浸水、洪水騒ぎ。
どうかすると「地球温暖化で集中豪雨、鉄砲水が増えた」という。
日本中の人工林の谷、沢が崩落し、川を泥流土石流で破壊し、
濁り水は河口、沿海部の藻類、植物プランクトンを全滅させる。
せめて、流域、河口部に都市、事業所、人口が多い河川の、
源流部、上流部の人工林、里山地帯だけでも、
選択的に(なんとか特区でもいい)カネと、仕事を求めるヒトを、
集中投入して、流域に自然の営みの力を元に戻して、
真水とミドリの里山、里地、里海を取り戻してやれないだろうか。
二兆円も投入すれば、
人工林、里山、田んぼの「むら」は蘇えるキッカケになるのでは・・。
水源確保、真水の貯水、みどりときれいな空気のゆりかごが安定する。