犬山城の東の方 丸山白山平の“小山”は、
実は 「東之宮古墳・東之宮神社」である。
初詣でで賑わう成田山名古屋別院、子ども連れに人気のラインパーク・モンキーセンターは、古墳の“山”の中腹に広がっている。
古墳からは、よく鏡が出土する。
多くは地位の象徴として、古墳ひとつから 鏡がひとつ副葬されている。
おそらくは4世紀以降に、大和朝廷に認められた証しであるかのように。
「東之宮古墳」にも その類いもいくつかあるが、
それよりも旧く、もっと大きな、国内唯一の、神秘的な文様の鏡が在る。
「東之宮古墳」からは、「三角縁獣鏡」クラス以上の鏡が11面も出土した。
ひとつの古墳から11面もの鏡が出土するのは 極めて稀有で、奇異ですらある。
三世紀、この国で これほどの信望、思慕を一身に受けていた、
空前の巨大な墳墓に祀られた”王”は どんな人物だろう・・。
“東之宮”、“東宮”さんといえば・・・・。