犬山城の東の方 丸山白山平の“小山”は、
実は 「東之宮古墳・東之宮神社」である。
その古墳の中腹に、初詣でで賑わう成田山名古屋別院。
さらに東は ラインパーク・モンキーセンター。
ここの見晴台からは 眼下に広がる濃尾平野を、
さらに伊勢湾、鈴鹿山脈、北近江・越前につながる山容を一望できる。
海の幸の伊勢湾を見下ろし、伊勢神宮をも遥拝できる位置。
広大・肥沃な 濃尾平野、材木・山の幸の 木曽川流域の中心地。
これより東は蝦夷地と後世呼ばれる地域を後背地に持つ位置。
郷土歴史家の中には、弥生後期稲作文化の北限中心地であった、とも説明される。
弥生後期高地性集落の中心地で、豊富な「真水」に恵まれる。
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後世、大和、畿内の○○天皇稜といわれる古墳群に劣らない巨大な古墳。
犬山扇状地(犬山~各務原)には「東之宮古墳」から半径5~10km内だけでも 大小、新旧百数十基以上の古墳群がある。
300年ごろの「東之宮古墳」、350年ごろの「青塚古墳」、
400年ごろの「坊の塚古墳」、450年ごろの「妙感寺古墳」が、
この地方の、大きさの四大古墳。
紀元250年ごろから650年ごろまで、木曽川中流域:中濃~犬山扇状地~岐阜・大垣から濃尾平野低地部・熱田あたりまで、大小、数百基の古墳群が集中して並ぶ。
「東之宮古墳」はどれよりも旧く、どれよりも巨大で、その位置取りの的確さが際立つ。