「事業仕分け」の第2ラウンドでは、
独立行政法人・公益法人・国の出先機関の改革を視点にやるという。
その際「ゼロベースで見直す」という。
ことばの響きがやわらかいので、すんなり理解したつもりになりやすい言葉だ。
「ゼロベースで見直す」「考え直す」ということは、
原則的に、その組織・機構・機関を「無くす」「廃止する」こと。
そんなものは無かった流れに戻す、ということ。
その前段階、後段階が、その機能・手続きをやれば足りるようにすること。
それでも「独立して必要な機能・機関である」というのなら、
その必要性を理論武装し、立証する。
それが納得できるものでなかったら、
必要でなかった組織・機構・機関であったから、廃止する。
廃止に伴なう新たな損失・”不便さの補填”は、
当の独立行政法人などが、自分で考えろ、
自分の負担で他者に負担を求めるな、ということだ。
「ゼロベースで見直す」という言葉に対する(とくにメデイア人の)厳粛な使い方が、ゆるんでいる。
騒ぎを大きくして自分(メデイア)の存在感を高めることに使うな!
企業人が「事業をゼロベースで見直す」と言ったら、
「やり続けて累積するダメージより、即刻停止・廃止したほうが、顧客や企業の存続の為になる」「だから、やり続けたい理由・根拠・機能・効能を、元から考え直して評価せよ!」という”最後通牒”として使う場合が多い。