大正元年(1912)11月竣工。稲橋銀行の足助支店。
木造塗籠瓦葺2階建。 延べ面積144.05㎡。
明治後期から大正年間の、地方銀行社屋の典型的建物。
後年増築された頑丈な金庫室も展示開放されている。
名古屋、三州岡崎方面から信州へ通ずる道は、
“塩の道”“中馬街道”とも呼ばれ(飯田街道)、
足助の町は宿場町であり、在郷の町であり、商業町だった。
稲橋銀行足助支店。 銀行合併で、岡崎銀行となり、
戦後は東海銀行足助支店。 JA金融部を経て、
昭和57年6月11日 「足助中馬館」として開館。
愛知県の重要文化財。
商業、金融、交通、町並みなどの資料を展示。
徳利、土雛なども常設展示されている。入館料/無料。
ちょうど「中馬のおひなさん」祭りで、
雛飾りがいっぱい。 華やかに しっぽりと。
※「中馬」とは:ちゅうま。 江戸時代、信州の馬稼ぎ人たちが作った同業者組合のことで、「賃馬」「中継馬」が語源とか。