いま、大河ドラマ「天地人」のシーンを想い返す・・。
春日山城主・上杉輝虎(謙信)との養子縁組が決まった喜平次(長尾景勝)が、禅寺で修行する。
その小姓として選ばれて入山する、5歳の泣き虫・与六(樋口兼継)を送り出す折り、母・お藤が語り聞かせる惜別のことば・・・。
「木は、厳しい冬を乗り越えるために、力を蓄えねばなりません。
紅葉が散るは、その身代わり。
燃え上がるようなあの色は、
わが命より大切なものを守るための、決意の色。
そなたは、あの紅葉になるのです。
紅葉のような家臣になりなされ。」
「今日からそなたは、母の子ではありません。
この越後の子となるのです。」
春の芽吹きは、秋の紅葉の「いのちの子」。