あの金沢・兼六園をわが庭とする「成巽閣」。
当初「竹沢御殿」と呼ばれ、のちに「巽御殿」と呼ばれる重要文化財・建造物。
寺社仏閣の宮大工のワザと並んで、御殿造営の”御殿大工”のワザ。
日本建築の屋根は、その形から、切妻造り、宝形造り、寄棟造り、入母屋造りと いろいろある。
成巽閣は、現存するだけでも建坪450坪。
成巽閣は、すべての形の屋根で、つながっていると 見た。
その屋根は、いずれも「杮葺(こけらぶき)。
杮板(こけらいた)は、いずれも”サワラ”の樹種が使われている。
ちょうど修繕工事中で、重ね張りにする大工手順が、
文字通り、手に取るようによくわかった。