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参議院選挙が終わり、結果が出た。
選挙前に思ったことと結果は一度反芻しておかなければなるまい。
選挙が始まった時点でのブログ再読。想定通りであり、「みどりの風」の結末は予期していた。が、人間というのは希望を持つ動物である。選挙にのめり込んでいるうちになんとなく感情移入してしまい、よく言えば希望が湧き、悪く言えば客観性を見失い自分の都合のいいように考えを持っていってしまう。あまりにも想定通りの結果に凹んだ。
谷岡さんのスピーチは何回も聞いた。大学の学長であり、教育者らしく、いわゆる利益導入の話は少しもなかった。ロマンチックに終始した。また、女性ならではの視点にも満ち満ちていて新鮮だった。しかし結果はかくの如し。
結局谷岡さんの詩は大衆の心に届かない。金銭と結びつき、ふところ勘定を刺激し、何か物質的な利益と結びつく散文でなければ、大衆は気に留めない。きれい事だけでは、頭の上を風のように通過してしまうのか。
今回の「みどりの風」、私の名古屋市長選挙を思い出した。あの時、私は他人の意見に耳を貸さず、大真面目に河村氏に政策論争を挑んだ。減税という政策が納得できなかったし、あの時私の頭の中は、議員内閣制という、地方議員にも予算案を作ったり、行政を執行する制度改革、未知への挑戦に囚われていた。「自ラ顧ミテ直クンバ、敵百万タリト言エドモ我行カン」という言葉に支えられ、オレが天下を変えるというくらいの気持ちになっていた。
「みどりの風」の候補者の心境と何かダブる。
選挙とは一種、夢を見る時かもしれない。眠りから覚め、それが夢であったことを知る。夢が正夢であった時は嬉しいが、夢が単なる夢で終わった時の後味は悪い。
参議院選挙の総括は後味が悪い。