« 4月23日 リンカーン | 4月21日 久田見祭 » |
昨夜各務ヶ原と名古屋市長選挙の結果が出た。また先週のことだが大垣市長選挙も結果が出た。3か所とも応援した候補者は負けた。 大垣は、友人の伊藤さんが現職の4選阻止に立ちあがった。誠実な人格者で、県会議員3期トップ当選の実績を擲ち勝負に出た。よく決断したと思ったが・・・。各務原、森さんは犬山と各務ヶ原、木曽川を挟んでツウィンシティーを目指した畏友だ。両人とも政治家にはまれにみる読書家で、特に森さんは書道や文章に練達し、常に知的刺激を受けた。
私は「権腐10年」、政治家という地位は何といっても権力者だから10年で精神的腐敗を生む、3期を持って次のステージに進まなければならないという自分なりの倫理感で、県会議員3期、市長3期ごとに新たな挑戦をした。
しかしそれは自分の価値観であって、人に押し付けるものではないとも思っていた。止める決断はやろうとする決断より難しい。半年ほど前、森さんを訪ねた。森さんも5期目の挑戦には考えるところがあったように推測する。私が口を切るのを制して、自分から、「次もやる!」と言った。
「やるがいいさ、どうなっても政治家の生きザマだ。自分の信ずる道を迷うことなく突き進むだけさ。それが政治家の人生さ。」
私自身の現在と重ねて、そう言った。
私は若いころ、選挙に負けるのは政治家として大きな欠陥があるからだと信じて疑わなかった。しかし、六十路を過ぎた今、戦いに負けることは恥ずべきことではないと感じている。勝敗という結果ではなく、何をやろうとしたのかということこそが重要なのではないのかと思うようになった。自分はどういう生き方をしようかと模索し、自分自身に妥協しなければ、結果が伴わないことは乗り越えられる。選挙に負けた後、自分の気持ちをどう作っていくかが人生だと思っている。
私は森さんと伊藤さんに「これからが新しい人生の始まりだぜ!」と言いに行こう。
「敗中勝機を知る」ことが人生の極意だと。