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私は長年「財団法人・明治村」の理事を務め、現在評議員だ。
その立場よりなにより、明治村が好きだ。私が犬山市長当時、明治村はまちづくりのヒントを色々与えてくれたし、自分の夢を実現もできた。「全市博物館構想」や、それとセットで、「生涯学習の町づくり」など明治村から発想した。「フィルムコミッション」「ボランティアガイド」など私の提案が、明治村で実った。
それはさておき、今日の「明治村茶会」は気分爽快也。この村は桜が終わると緑が萌え、百花繚乱の季を迎える。茶道は素人だが、今日「漱石・鴎外邸」での一服は至福の時だった。茶碗は「楽」の黒。お茶の濃いグリーンとの配色が絶妙で、息を飲むような美しさだった。茶道具の解説を詳しくしてくれたが、私は細かい知識よりも、感覚として、日本の茶道文化には深く魅せられる。あの野趣に富んだ茶室という建物と狭い空間の心地よさが好きだ。いびつで土そのものの素朴な茶碗が好きだ。寡黙な静寂が好きだ。
因みに、日本の城には必ず茶室がつきものであり、犬山城天守と茶室如庵はともに国宝のワンセットである。また茶の世界は、エコロジーの思想と通じるものがある。最近日本食がインターナショナルになりつつあるらしいが、日本の食文化の最も大切なところに茶の接待に供する懐石料理がある。
今日は、心の洗濯をした。「明治村茶会」は茶会の最高峰である。