« 4月11日 上京 | 4月8日 天皇制 » |
名古屋大学の環境学者高野雅夫さんが下呂四美地区の国際保養地を見に来てくれた。小水力発電ができないものかという私の要請に応えてくれたのだ。高野さんは、名古屋大学の研究生と、アフリカで小水力発電の実践活動をしている。「エネルギー問題は生き方そのものだ」と、若者を田舎に向かわせる新しいライフスタイルを提唱し、私も大いに感化を受けた。
四美地元の人たちと懇談し、いいヒントがあった。小水力発電可能であり、更に豊富な間伐材を使い、薪ストーブを普及させることも十分おもしろい取り組みになるなど話題にした。要は、なんのために発電に取り組むかという目的意識を明確にしなければ、戦略が立たない。「地産地消」のライフスタイルを意識することだ。四美地域は、山に囲まれ、地域全体が緩やかに傾斜し、自分たちの生活エリアが一望できる環境にある。だからここの住民は、自分たちの町内のことを視覚的に考えることができる。もう少し皆さんと話し合い、方法を探る。
今更ながら気づいたことだが、ここの人は自分たちは「田舎者」だと思い込み、田舎は都会より遅れた、下に見られている地域だという先入観がある。今、都会よりこういった田舎に住むことに価値観を置く若者が少しずつ生じているという時代認識を理解することができない。だからいつまでたっても愛情は一杯だが、田舎の誇りと役割が見いだせずにいる。私の仕事の第一は、地球規模での環境問題による大きな時代の転換を訴え、田舎の人に自信を持たせることだ。
下呂は今桜が最高潮。市内各所の桜を妻と鑑賞。その時の写真をこのブログで紹介する。桜の魅力は短期間で散ってしまう所にある。散るを急ぐ刹那に美の本質を見るのか。北朝鮮の脅威や、応援に行った選挙の結果を安じながら、飛騨の逝く春を惜しんだ。