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最近国会の議論の中に憲法論議が浮上している。これには少なからぬ関心を抱く。衆議院議員の時、憲法記念日に、愛知県でJC主催の「日本国憲法を考える討論会」に民主党を代表してパネラーになったこともある。
今浮上している最大の論点は、第9条、戦争の放棄が対象だが、私は、第1条の天皇制についても深い関心を寄せている。
月刊誌「新潮45」3月号、山折哲雄氏の論文「皇太子殿下、ご退位なさいませ」を読んだ。続いて4月号で武田恒泰氏の反論を読み、いわゆるネット族が、皇太子妃について匿名でかなり品格を喪失した批判をしている事実を知った。
天皇制を考える時、私にとっての課題は2つある。1番目は民主主義との折り合いをどこでつけていくのか。シンボルとしての権威をどう守るかという問題が生ずる。それから、2つ目は、私が最近到達した日本の原点、神社・祭りとの関係とどう整合性と取るかということ。天皇制は弥生であり、祭は縄文だ。わが国の文明は縄文のほうが先にある。私の中でまだ明確な結論は出ていないが、今後勉強し、よく考え、何らかの自分なりの回答を出したいと思っている。
それにしても、日進月歩、ネット技術の進化はいいのか悪いのかわからなくなった。止めようのないイノベーションの流れかもしれないが、日本の天皇制に何らかの混乱をもたらす遠因を作るような気がする。
今夏の参議院選挙からネットによる選挙が導入されるが、これもいいのやら悪いのやら。素直に喜ぶ気持ちにはなれない。