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薬草の勉強会開催。
下呂市萩原町の四美(しみ)に「南飛騨国際健康保養地」という岐阜県の施設がある。健康と医療というテーマを温泉地ならではの下呂で追及した優れた構想ではあるが、岐阜県の最近の財政事情から活動が縮小し続けている。民間の場合10年もやってみてジリ貧なら廃止だが、行政にやめる決断はなく、不良資産でも何となく残る。
逆に私は、今がチャンスと考えている。
「医療と健康」というテーマから、「持続可能な地球環境問題」にシフトしたらどうだろう。また、行政主導から地域主導に手法を切り替えれば、この事業は再生すると考える。
この保養地の地元四美地区はまだコミュニティー力がある。飛騨特有の故郷に対する愛着と結束力があると見る。さらに大きな要素は、2〇〇haに及ぶ豊かな県有林がこの施設のグランドである。今、100年先の地球規模で考えなければいけない人類の道徳律は環境問題であり、持続可能な経済発展というテーマであろう。この地は林業、農業、再生エネルギーなどを新しい視点から考える最適の拠点になると思う。
そこで、まず今日は、保養地の目玉である「薬草園」について中部大学の南基泰教授に講演をしてもらった。南さんは世界中の薬草を説明、この薬草園は日本一だという折り紙をつけてくれた。薬草というものはどういうものか、代表的な薬草の効能など説明。聴衆者は生活の中で薬草と向き合った環境に生きてきた人たちなので、自分の経験と照らし、興味深く聞き入っていたように思う。
今日の企画は、中部大学の企画でもあった。中部大学に事務局を持つ国連大学やユネスコのコンセプトとリンクするもので、これから先の道筋は壮大である。今後のことは、岐阜県の理解がいるが、方向性は間違っていないと信じて粘り強く努力してみる。