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名古屋で「女性首長を実現する会」が発足した。
会の発起人である高野史枝さんから案内が来て、来賓として出席。高野さんは「男女協働参画社会」の推進者の愛知県のトップリーダーであり、私も以前からずいぶん影響を受けている。
「男女協働参画社会」とは、私はちょうどベートーベンの「第九」をイメージしている。あの「フロイデ」は全く男と女が半々で、男の声だけでなくまた女の声だけでもなく、男と女の混成合唱でしか生まれない感動世界だ。私は「男女協働参画社会」の熱心な推進論者である。
まずスタートの今日は、愛知県内の女性議員を含め、各種女性運動団体のリーダーが20名ほど集まった。来賓は、私と「みどりの風」代表谷岡郁子参議院議員の二人であった。だから、新聞記者2名以外男は私一人。
私は、東京財団の研究員をしていた当時、欧米先進国の地方議会を視察研究し、日本の地方議会、地方議員に女性の少なさを痛感した経験を語った。女性がもっと積極的に政治世界に進出すべきというのが私の論点である。
全員で討論になった。私は出来る限り黙っていようと思っていたが、皆さんあまりにも理論や理屈の発言ばかりのような気がしたので堪えきれず持論を言わせてもらった。「社会に向かって何か言いたいことがあったら、まず誰か一人選挙に立候補することです。世の中に優秀な人は多いが、今の立場を擲って、政治をやろうという決意と覚悟に大衆はついていくのだから、まず我と思わん人が立候補することです」と。
今日集まってきた人達はインテリジェンスに富み、言うことは、すべて納得できるのだが、言うだけではなかなか事態は前進しない。具体的に選挙で一人候補者を立てて、その候補者のもとに女性の潜在能力をアピールすることだ。「その点で、もうじきやってくる名古屋市長選挙をどう考えるのか、皆さんの代表として独自候補を立てるのかどうか真剣に議論しなければいけない」。と極めて刺激的な発言を、あえてしておいた。
いや、発言というような冷静なものではなく、これは彼女らに贈る激烈なエールだ。