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1月1日 高村光太郎「冬」

1月1日 高村光太郎「冬」

パーマリンク 2013/01/02 10:56:10 著者: y-ishida2 メール

新年あけましておめでとうございます!
わたくしは毎年、元旦には高村光太郎の「冬」という詩を朗読することにしています。そして自分の心をりフレッシュしています。
「冬」    
 高村光太郎

新年が冬来るのはいい。
時間の切り替えは縦に空間を裂き
切面は硬金属のようにピカピカ冷たい。
精神にたまる襤褸をもう一度かき集め、
一切をアルカリ性の昨日に投げ込む。
わたしは又無一物の目あたらしさと
すべての初一歩の放つ芳しさとに囲まれ、
雪と霙と氷と霜と、
かかる極寒の一族に滅菌され、
ねがわくは新しい世代というに値する
清楚な風を天から吸はう。
最も低きに居て高きを見よう。
最も貧しきに居て足らざるなきを得よう。
ああしんしんと寒い空に新年は来るといふ。

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