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文化の日にふさわしく歌舞伎見学。
下呂市無形民俗文化財指定「白雲座歌舞伎」大講演会。下呂市にはこの白雲座の他に「鳳凰座歌舞伎」もある。地歌舞伎が複数残っている自治体は日本中で下呂市だけである。
地歌舞伎は、戦前全国に1000か所以上あったらしい。ところが敗戦国となった我が国はGHQ占領下で、歌舞伎の上演が3年間禁じられた。理由は、歌舞伎という芝居のほとんどが仇討いわゆる復讐劇であるため、アメリカはこの日本固有の文化が怖かったに違いない。占領政策として、歌舞伎は壊滅の憂き目に追い込まれたと聞く。
現在、白雲座歌舞伎のようないわゆる地歌舞伎(地芝居といった方が正確かもしれない)が残るのは、全国でもほんの数えるほどだが、そのなかで、一番数多く残るのが岐阜県であり、東濃から飛騨地方が、最大の伝承地域である。
ここで声を大にして言っておきたいのは、歌舞伎は日本が誇る世界文化遺産であることだ。実はこのことを知る人は少ない。それがまず最大の課題である。
11月4日