犬山羽黒・小弓の庄が「布ぞうり作り講習会」を開催した。
平成23年9月23日 台風一過のさわやかな祝日。
広くも無い和室2部屋に24人の受講生。
地元のベテランたちが まさに手取り足取りで大奮闘。
米どころのここでは、2年前までは「わらぞうり作り」。
「健康つくりに布ぞうりを部屋履きに作りたい」との声に応えて、昨年から布ぞうり作りの講習会へ衣更えした。
わらだけを材料にするわらぞうりと比べると、布ぞうりの材料はゆかたの古布を斜めに切り裂きバイアスのかかった平たい紐を使う。
芯には(今どきは)ビニール組みひもを使うし、編み上げた端を瞬間接着剤で止めるのだ・・。
ずいぶんと勝手がちがって、わらぞうり作りの先輩師匠もはじめは戸惑った。
都会の教室で使うという図解入りの編み方お手本で、作り方を覚えた。
地元の田畑山野の材料でないことに目をつむれば、
工場の裏口から端布のお下がりをもらうことに目をつむれば、
糸くずゴミしか出ない布ぞうり作りは、こぎれいな工房である。
和紙で紙縒り(こより)を作る要領でビニール紐に平たい布を巻きつけていく作業で鼻緒をつくる。
これをクリアすれば、あとはわらぞうり作りと手順は同じ。
はじめての人も、終盤へ向かって顔もほころんでいった・・。
手づくりの布ぞうりで、素足の心地よさを愉しんでください。