アーカイブ: 2008年12月05日

長良川河口堰

パーマリンク 2008/12/05 23:46:35 著者: モリゾー
カテゴリ: 畑仕事はカルチャー

 所用があって 長良川河口堰へ出向いた。

 「アクアプラザながら」として、見学者案内・学習施設もある。
 年中無休、入館料無料とはうれしい。(年末年始5日間は休館)

 平成7年1995年4月から供用管理開始から 10余年。
 水害、塩害のない環境づくりを目指している。

 平成10年1998年4月からは、淡水化された取水口から、
 長良導水(知多半島水道用水)、中勢水道(北伊勢工業用水と津市周辺水道用水)の取水、供用も始まっている。

 河口堰のおかげで・・、というおかげさま認識が語り継がれるようになるには、まだまだ時間がかかることだろう。

 長良川河口堰の建設には 是々非々あったし、これからもあるかもしれない。

 1755年薩摩藩負担で木曾三川の分流を目指したした宝暦治水。
 1887年明治20年から1912年明治45年にかけて明治政府直轄での、木曾三川完全分流工事(明治改修)。

 100年ぐらいのスパンで、見てみたい。

 水資源機構・長良川河口堰管理所の玄関ホール、壁面いっぱいに、
 巨大な航空写真が掲げられている。

 木曾三川流域航空写真:ジオラマを眺めながら、
 木曾三川の壮大さ、恵みの大きさに圧倒される。

 メソポタミア文明、チグリス・ユーフラティス川文明、ナイル川文明、黄河文明などの 栄枯盛衰の変転を思う。

 年々歳々気候変動の少ない気象条件・水の恵みと、
「樹を切ったら苗木を植える」「木の文化の民族」で、
 ン千年経っても山紫水明を保つ国土と国民。

 「里山の文化」(植林と除伐間伐)、
 「里地・田んぼの文化」(年中通水、田んぼは貯水池)、
 (土壌は生きものにも耕してもらう文化)、
 用水路、上下水道、洪水氾濫抑制など 先人の知恵と努力。

 有史以来3000年、5000千年と、
 ほぼ同じ民族が 同じ場所に定住し続けている流域。
 日本列島には当たり前のように、たくさんの流域がある。

 ユーラシア、アフリカ、南北アメリカ大陸を見回しても、
 亜熱帯・温帯ゾーンでは
 よそに例の少ない、特異な文明文化を持つ 定住・永住民族。

 母なる大地、木曾三川バンザイ! ありがとう木曽川!! 

 帰りの車中 気が付けば、「木曾節」を口ずさんでいた・・。


  

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地域HP犬山羽黒「ブログ塾」塾生記。晴耕雨読に暮らす。 野良仕事こそ、cultivate耕やす文化(culture)という。

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