ことしのシンポジュウムのタイトルは、
「里山の自然」~私たちは次世代へ何を残すか~。
研究会の呼びかけ文によれば、
「里山」の重要さ、おもしろさを知り、一方で現代文明が環境を破壊し、人類社会の将来が危ないことを知って、どのように行動すればよいかを考える」機会を作りたい・・。
シンポジュウム形式とはいえ、○○○○学会に参加するのは、久し振りだ。
発表者と参加者が、見解を確かめ合い、討議する場に居ることで、自分の認識、考えが深まっていく。
日本の国土が「ヒト」を養っていけるのは、人口3000~3500万人ぐらい。
国土、耕地の高度な利用でも5000万人ぐらいが許容量ではないか。
1884年(明治17年)ごろ、3500万人。
1955年(昭和35年)ごろ、8928万人。
2005年度に、 1億2777万人。
このあと、推計中位数値で、
2055年ごろ、 8993万人。
こんな数値を仮定して、国土を活かし、フル利用するには・・。
発表者にいくつかの予測、提言に 思わず唸らされてしまう。
日本の国土の最大の資源・資産は高温多湿で多雨な気象に支えられているところか。
縄文・弥生のころから、文明・文化で国土を砂漠化してこなかった。
環境の自浄作用能力と折り合いをつけ、生態系を壊さずに持続させ続けてきた。
この日本人の知恵と文化に感謝したい。
果たして、自分たちはこの後の世代に、
この美しい、ヒトが生き続けられる国土を残してやれるか・・。
【写真】第53回プリマーテス研究会 会場スナップ。
発表者:金子隆一氏(国立社会保障・人口問題研究所)
「日本人口の転換と自然環境」日本の人口推移。
発表者のオリジナル図表に魅せられた。