« 「希望」まえがき2 |
私はこの5年間に4回選挙に挑戦しました。
愛知県知事選挙、衆議院議員選挙、名古屋市長選挙そして下呂市長選挙です。全部種類の違う選挙です。衆議院議員選挙は当選しましたが、他の3選挙は落選です。世間にはこの私の行動を見て、石田という人間は選挙マニアではないのか、いったい何を考えているのかわからないと批判する人がいることを知っています。
そういう誤解を受けかねないだろうなあと、私自身内心忸怩たるものもあります。でも一点、私は政治家という人生を選択したものとして、大げさなようですがそれこそ死んでもやり遂げたいことがあるのです。何になるかではなくて、何をやるかが人生だと私は思っていますから。 それは地方議会改革です。
私の政治家人生は愛知県議会議員からスタートしました。その後、犬山市長、衆議院議員と三種類の公職を務めましたが、私の政治家人生の原点は地方議員です。私はさまざまな選挙を経験しましたし、その間政治に関する勉強もしましたが、われわれが民主主義を尊重する社会を目指すとき、市民運動の成熟はもとよりのことですが、むしろ今掘り下げねばならないのは、地方議員と地方議会ではないのか、なのにわが国ではその議論がほとんどなされていないという結論に至りました。
私が初めて愛知県議会議員になった時、議会と行政は二輪車のごとくで、議会の役割は行政のチェック&バランスであるというのが定義みたいなものでした。地方議会には行政の執行者から提案される計画案に対し決定権はあるものの、予算を編成し、自ら自治体を統治する行政力はありません。地方議会というのは、単なる質問のやり取りの場にすぎないのです。これが議会だと思っていました。