師走。
犬山城。
人出は ともかく、町並みが うら寒い。
なんでだろう・・。
土地所有者の 自覚と協力の足並みが揃わない、とか。
土地所有者が この土地で生業を、糧を得ているとは限らない。
固定資産税を払いながらも、その土地に住むでもなし、活用放棄地。
明治維新は 土地所有を平民へも開放した。
財力ある平民が 城主(お上)から払い下げを受けるがごとく、
殿様から 平民に 所有権・利用権が 移し変えられた。
敗戦後、田んぼの農地解放ともどもに、
不在地主の土地は 庶民(平民)にも「土地私有者」の時代となった。
土地バブル期を経ても、いつかは大金を得られるかもしれないお宝となった。
地域で活かして使うよりも、利得の皮算用が優先する風潮。
利他に活かして 生きる(生計する)よりも、
利己に抱える、耐える。 将来に備えて温存放置する。
せめて「自分の土地だから、自分がどんな風にしておこうが勝手じゃ」という気風だけは なんとか地域で取り戻せないものか。
利他に活かして生きる。
そんな時代になってほしい・・。