田んぼ道の通りがかりに 池を見つけた。
真夏に生長した稲が穂を出し、稲の花を付けている。
そのすぐとなりの田んぼが砂利採取とやらで 深さ9mまで掘り下げられている。
おいしいお米がとれる粘土質の田んぼの土の層は7、80センチで、その下はまるで川原の石ころだらけ。
石ころは御影石ふうでこの近くの里山の岩石とはまるで違う。
せいぜいかぼちゃ程度までの大きさで どれも角もなく真ん丸い。
100km以上はゴロゴロと転がってきた様子。
どうやら御嶽山、恵那山あたりの岩石の顔で、
このあたりも ン百万年前に木曽川の河床だったという話が思い出される。
今も使わずに残っている古井戸は、このあたりでは4、5間も掘ればきれいな井戸水が汲み上げられる。
9mというその底は見えないが 水がしっかり溜まっている。
緑色できっと養分も多いのだろう。
石ころはどれも同じ顔だが、白っぽい砂礫の層あり、黒土の層ありで、土石流、大洪水の繰り返しが見てとれる。
こんなにたくさんの岩石、土砂を運ぶ木曽川のすごさと恵みを思う。
木曾の山々は 現在の倍くらい 5~6000㍍級だったろうか・・。
朝夕が少し 暑さが和らいできたこのごろ、
稲田の稲が一気に 穂を出し始める。
ここ2、3日の間に いっせいに花を開きはじめた。
花は 風がやわらかくそよぐ時間に、咲くようだ。
二枚の殻の間から、小さなうす緑の花(おしべ)を
1センチほどクィッとのばす。
めしべは殻の近くにあって、風でふきこぼれた花粉を受けて受粉する。
きょう 午後遅くに撮影した「稲の花」は、
おしべはすでに役目を終え、受粉しためしべたちばかりのようだ。
品種改良と 本田植え付け(田植え)時期の加減で、
いわゆる二百十日・野分・台風時期より早目に、開花・受粉させる稲作が多い。
受粉しためしべは殻の中で籾(もみ)となり、
稔りの秋へと生長する。
立秋から はや半月。
きょうの浪速の街は 残暑の峠かと思わせる暑さだった。
その帰り道、
休憩で車を降りたら「涼しい!」と感じた。
夕焼け空は 赤く、しかも いわし雲。
「暑さも止む」という処暑は もう過ぎた・・。
[写真]名神高速・養老サービスエリア(上り線)にて。
2008.8.24.18:38 撮影。
昭和20年8月15日 太平洋戦争 停戦の日。
昭和20年9月2日 無条件降伏文書調印の日。
あれから 63年。 今年も猛暑の日。
ゴーヤ棚のかなた東に 入道雲。
きょうも朝から 沸き立つ夏雲。
西の空も じりじりと 暑い・・。
戦没者追悼の日。
北京オリンピックが 2008年8月8日午後8時8分に開会した。
祥雲模様の巨大聖火台へ聖火が点火されるまで 3時間半余。
1万5千人もの演技者、12万発の打ち上げ花火、LED/レーザー光線の大洪水。
盛大なファッションショー(失礼)をも超える、204カ国・地域選手団の入場行進。
9万人の大観衆・・・数日前にリハーサルをしていた!観衆。
いきさつがあったにせよ、商業主義的プロデュースを排し、自国自前の映画監督が綜合演出した開会式パフォーマンスを、テレビの前でつきあった。
はじめ ワクワク、中 カオス、終には クールに。
複雑な、奥深い後味を残してくれた。
光と のべ1万5千人のマスゲームは見事だった。
5千人規模の現役軍人が、担当する国威高揚アトラクション。
13億人の規律、団結、「一つの世界、一つの夢」というスローガンに、隣国のアリラン祭りが重なる思い。
「一人の小さなミスが 全体の演技をすべて台無しにする」。
そうしないためにどれほどの時間と どれほど厳しい演技訓練・集団教育がなされてきたのだろうか、と気が逸れる。
この国の電視台テレビ視聴率:五輪開会式は98%だったとか。
多民族国家ゆえ、北京語のほか国内4つの方言でもLIVE放送された。
あのお堅い人民日報の情報サイト:人民網チャイナネットの電子掲示板への書き込みにも、こんな趣旨の書き込みがあったそうだ・・:
「血肉を持った、生身の人の姿が、結局はよく見えなかった・・。」
国家体育場・鳥の巣の周囲ン平方kmの非武装?立ち入り禁止地帯は静寂・音無し時空間。 地対空ミサイル配備で息を殺しての待機・張り詰めた緊張感。
北京国際空港の長時間にわたる離発着停止と飛行禁止空域。
北京市気象当局は、開会4時間前から7時間にわたり、会場はるか離れた先一帯21箇所から合計1100発のロケット弾を発射し続けた。
鳥の巣に近づく雨雲を人工降雨させて、開会式会場周辺には一滴の雨も降らせなかった!
人工降雨地帯となった河北省北部では時間当たり雨量が100㍉~25㍉の集中豪雨に見舞われた、という。
「お天気のせい」にしてしまわない、この国の強さを思い知らされた。
愛・地球博で、損か得か・勝ち負けかを競うのではなく、環境共生、共存共栄を、と ついこの間学んだところ。
音楽やスポーツ競技を通して、地球上の人類が一つになり、無益な戦争・生殺与奪を排して、共存共生を実現するキッカケになって欲しい。
北京オリンピックのスローガンは”地球は一つ、人類は皆兄弟”でもある。
「アスリートの皆さん。このオリンピック大会は、あなたたちのものです。どうか、楽しんで競技に臨んでください。」・・これがIOC会長の開会式の祝辞。
【写真】いずれもNHK-TVから撮影。
愛知県の最北端、濃尾平野を見下ろす尾張富士。標高275㍍。駿河国の分社・大宮浅間神社の石上げ祭り本祭が、8月3日(8月第一日曜日)に執り行われた。
(photo-by: Rou)
地元近郊や広く濃尾一円の郷から、数十組の連がつぎつぎと、石上げ祭りの献石が奉納された。
前後8人づつ16人吊りの連が多い。中には32人吊りも何組も奉納し、年々往時の盛況さに近づきつつある。
(photo-by: Rou)
夜祭りは、火振り祭り、花火大会が進んだ。
ふもとの本殿から山頂の奥の院まで108箇所にかがり火を焚く。
氏子の若い衆が大きなたいまつを、荒縄をからげて振り回しながら、山頂から一気に駆け下りて奉納する様は勇壮そのものの荒修業。
しめくくりに「お山」全山にとどろく花火大会も雄大で、腹に響いて心地よい。
やはり 暑い!
「言うまいと 思えど きょうの暑さかな」
尾張富士と 白雲
きょうもお付き合い
ゴーヤの棚も しょんぼり
この暑さに 花の付きが 冴えない
あと一週間で 立秋
それまで 一服かな・・