田んぼ道の通りがかりに 池を見つけた。
真夏に生長した稲が穂を出し、稲の花を付けている。
そのすぐとなりの田んぼが砂利採取とやらで 深さ9mまで掘り下げられている。
おいしいお米がとれる粘土質の田んぼの土の層は7、80センチで、その下はまるで川原の石ころだらけ。
石ころは御影石ふうでこの近くの里山の岩石とはまるで違う。
せいぜいかぼちゃ程度までの大きさで どれも角もなく真ん丸い。
100km以上はゴロゴロと転がってきた様子。
どうやら御嶽山、恵那山あたりの岩石の顔で、
このあたりも ン百万年前に木曽川の河床だったという話が思い出される。
今も使わずに残っている古井戸は、このあたりでは4、5間も掘ればきれいな井戸水が汲み上げられる。
9mというその底は見えないが 水がしっかり溜まっている。
緑色できっと養分も多いのだろう。
石ころはどれも同じ顔だが、白っぽい砂礫の層あり、黒土の層ありで、土石流、大洪水の繰り返しが見てとれる。
こんなにたくさんの岩石、土砂を運ぶ木曽川のすごさと恵みを思う。
木曾の山々は 現在の倍くらい 5~6000㍍級だったろうか・・。